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どうやら、それは重いらしい。

張り付くような暑さはすっかり、心を抱きしめるような冷たさに変わる頃。 季節は気づいたら変わるはずなのに、全く変わらないものがある。いや確かに変わってるけど良くならず、悪化の一途を辿っている。 曰く、地下アイドルの熱烈で過剰で献身的な応援ファンはすぐ去るらしい。なぜか。それは見返りを求めてしまうかららしい。 詰まるところ、自分の与えた愛の札束の厚みと、彼女たちの笑顔や握手の時間や温度、チェキ、生写真の数が割に合わなかったのだろう。 おまけに、実は恋愛してましたとかだと、より具

    • 幸せが過ぎたのかも知れない

      最高気温は35℃。9月だというのに真夏は居座る。肌が下着に張り付く不快感と共に満員電車が走る。 そんな不快な世界で僕は幸せだ。しかしそれが過ぎたのかも知れない。 毎朝鳴らす電話に。その眠そうな声に。私の小さな希望に。君と共に生きよう。僕だけが聴けたその声が僕を奮い立たせるなら、まだ歩ける。 verandaで一人飲んだ深夜に溶けそうなコークハイの黒にも意味があった。 しかしピンクの花筏ができる頃には、もうないかも知れない。初恋すら忘れさせてくれるような甘美なる思い出がい

      • 感情 (1).zip

        私は、言葉に拘ってきた。言葉にできない感情は、思ってもないし考えてないのと同じだと断じてきた。 しかし、その断定は今の自分の感情の前にあっさりと崩れ去ったように思う。 どうやら、言葉にならないような微妙で絶妙で白でも黒でもグレーでもない曖昧模糊とした感情は私の中にもあるらしい。 人は言語化することで安心してきたんだと思う。自分を支配する感情も言葉にすれば、なんだか自分を離れて、冷静に客観視できるからだと思う。 しかし言葉にできなくなった瞬間、安心できないのだ。未知の恐

        • さて、お盆の話をしましょうか。

          「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」ーー素敵な言葉です。なんか…こう、諦観って大事だよなって思わせてくれる。 希望や期待があるから裏切られた時辛いわけ。だから最初からない方がいい。きっとそう。 「お盆休み」ーー最悪な言葉です。徹底して無くしていきたいという使命感を覚えざるをえません。 そう私は最近知りました。お盆休みで休めるのは、その分休んでない奴がいるからなんだって。 どうやら、お盆ってのは馬に乗って先祖様が帰ってくるらしいです。お盆が終わったら牛に乗ってゆっくり帰っ

        どうやら、それは重いらしい。

          善いやつと優しいやつとジェネレーションギャップ

          普通に2個下の子の言ってることが意味不明だった。普通にだ。 別に英語とポルトガル語で会話したからじゃないが、それぐらいの意味不明具合だ。 「インスタのストーリーズに私生活が上がってないから、よく知らない」 インターネット露出狂じゃねぇんだからよ。何でもかんでもカメラに撮って友人たちに共有するわけねえだろ。舐めんな。 わかんなかったら聞けよ。聞き切れよ。口開けてれば情報が降って来んのか。こねぇよな。舐めんな。 B-REAL?てめぇの現実はその10インチにも満たないディス

          善いやつと優しいやつとジェネレーションギャップ

          n転び、n +1起き(n=自然数)

          今日の24年前生まれたらしい。 あっという間に四半世紀行きたことになる。 人はいつか死ぬ、この国では大体日に1500人ぐらい死ぬし、今日もそれぐらい死んだし、明日もそれぐらい死ぬらしい。 だが今日を生きたい俺は、24年生きた俺はただ偶然に活かされたのか、ただの幸運で生きているのか。きっと使命だ。まだ死ねない現実という地獄の釜の底で生きろと叫ぶ、宿縁は地獄の業火程度では全く途切れたりしない。 いつかの今日、あらゆる批判を跳ね除けて、自らが世間の強敵の魔の矢面に立って民衆を

          n転び、n +1起き(n=自然数)

          「本質を掴む」ということ

          SNSの普及、インターネットの発達により、ありとあらゆる情報に簡単にアクセスすることができるようになった。 正しい情報も誤った情報も自然淘汰されることなく残り続け、誰かにとっての真実のようなものがインターネットという世界にあふれていて氾濫しているように思う。 そんなインターネットという一歩足を踏み外せば、一瞬で魚たちのごちそうになり果ててしまうようなベーリング海峡さながらの海で自ら望んだ方向へ進むためのコンパスのようなものが本質というものであろう。いわば北極星。決してぶれず

          「本質を掴む」ということ