白昼堂々

　

全てに対して 感謝なんてできない

ゆるすことも

体のいいことも

いつも優しく なんてできない。

できないことだらけ。

　

　

脳もない

芸も

力も

愛もない。

あるのは体のカタチだけ
なにもない。

　

　

何で いるんだろ

何が できるんだろ

何を のこせるんだろ

何のために あるんだろ

生きてて 何になるんだろ。

　

　

癖もなくしたい

過去も

心も

名前も、全てなくしたい。

絡まった余計な柵
全部なくしてしまいたい。

　

　

あとどれくらい 私として生きられるんだろ

あとどれくらい 踏ん張ったらいいんだろ

あとどれくらいしたら 諦めてもいいんだろ

あとどれくらい

あとどれくらい 何をしたら
満足させてあげられるんだろ。

　

　

レールに逆らいたい

ルールも

遺伝子にも

何もかも逆らって

ここから抜け出したい。

　

　

　

もしも
まだ、生きていることがゆるされるなら

今まで通り何とか生きていられる
なんて思ってないけど

つばさを持った
なんて言えないけど

飛べるかどうか
行く先さえも分からないけど

この名前に絡まった柵も
この身体に絡まった柵も全てなくして

　

ここから
　

ここから
わたし
生まれ変わるの

　
何者でもないわたしに