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父のこと②

家族の為に必死で働いてきた父

77歳頃だったかなぁ
物忘れが頻繁に増えて
本人も焦っている感じでした。

父は長年タクシー運転手で
かなりのキャリアがあり
道にはとても詳しかったのに
道を間違えることが増えてきた。

シルバー人材派遣として
働いていた仕事でも
最終の現金集計が合わず
何回もやり直していたのか
段々と帰りが遅くなっていた。

帰ってきたと思ったら
鍵を掛けるの忘れたかも…
と慌てて仕事場に戻ったりと
様子が明らかにおかしかった。

そして、運転免許更新での
認知症検査で引っかかったのだ。
父は、そんなわけない!と
認めなかった。

しばらく様子を見ていたが
やはり父の物忘れや気力低下など
今まで出来ていたことが
段々と出来なくなることに
家族皆んなおかしいと感じ
認知症検査を受診する事を
父に話してなんとか納得させて
病院へ連れて行く。

結果は…
やはり前頭葉が萎縮しており
アルツハイマー型認知症と診断された。
父は頭をかしげて納得しなかった。

それからが大変だった!
運転免許返納
自動車廃車

父が理解、納得してないので
手続きするのに
かなりの説得時間がかかる。
騙し騙しでやるしかなかった。

家のお金の管理などは父がしていて
家族が誰も何処に何があるか
知らなかった為、
父が色んな物を何処に置いたか
分からなくなり
何回も家中を探しまくったことも…
銀行通帳やカード、印鑑など
見つけては隠すの繰り返しで
何回も再発行手続きをした。

最終的に父から全てを
取り上げることになる。
この時が一番キツかった…
「通帳と印鑑、車も何処へやったんや!
返せー!!!お前ら泥棒やな!」と
家族を泥棒扱いする父を見るのが
凄く辛かった。

ごめんな、おとん。
何かあってからでは遅いから
こうするしかなかったの。

そう思いながら、
家族皆んな父の変貌ぶりと
扱いに困り果て
家族崩壊寸前だった。

市の包括センターで相談したら
ケアマネさんを
自分で探さないといけないとの事!
そんな…どこのどんな人がいいなんて
わからんし!
色々調べて電話して探す。
そして、介護認定を受ける為の
手続きなど、とても大変で
時間がかかった。

そんな中、母の体調が悪くなる…
救急搬送され緊急手術になり
なんと大腸癌が発覚した。

え〜(T-T)悪い事重なりすぎる…

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