見出し画像

保険金目当て

昨年の9月に父が事故で亡くなった

それを期に私は住み慣れた土地を離れ山奥に引っ越した

哀しみにくれる暇がないほど世間はそっとしておいてくれないなという現実が沢山待ち構えている

今もそうだ



実家には度々変な電話が色々くる

想定内ではある

イラッともこないほど慣れてしまうほど変な電話がくる


今日もきた

さっききた


今回は母の友人という人からだ

もう5,6年は会ってない友人だそうだ

はじめは母を心配して電話してきたのかと思ったそうだが

話しの内容からして

確実に保険金目当てだ

お金を貸してほしいと言われたらしく母が私に相談してきた

久しぶりの友人とはいえLINEからして何だか様子が変だ

変な宗教にでも入ったか?という勢いだ


旦那が不慮の事故で亡くなってまだ一年もたっていない心が弱っている友人にお金を貸せとは

客観的にみても若干信じられない話しだ

人間、歳をとると図々しくなるとは言うが

図々しいとかそんな次元じゃなかった

母ガッカリ

なんだか流石にかかわいそうになる

時々悪夢でうなされて真夜中に起きてしまう母は

まだまだ立ち直ってない

父は農作業車と一緒に川底に落ちて下敷きになり溺れてしまった

母はとっさに川に飛び込んで父を助けようとした

わりと悲惨な事故だった

そんな母をつかまえて……。

私まで悲しくなってくる

まぁ、なんといいますか

父の保険金を利用しても

父が残した借金が1000万以上我が家にあるのだよ



残念だったな

サポートは元保護猫達の飼育費や今後の活動の為に大切に使わせていただきます。