3週目日曜日世界で活躍する日本人女性 阿部 加奈子


世界で活躍する日本女性3人目はフランス在住の指揮者阿部 加奈子(あべ かなこ)さんです。

阿部加奈子さんは1973年3月23日生まれ、大阪に生まれられました。

2歳からお母さまからピアノを始めておられます。

そして関西の音楽教室の拠点といわれる伝統のある相愛音楽教室に通われたあと、

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校に進まれ、東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業されます。

そしてパリ国立高等音楽院に入学し、7つのクラス(和声・対位法・フーガ・管弦楽法・楽曲分析・器楽伴奏・指揮)を修了されます

2005年32歳の時にパリで現代音楽アンサンブル、ミュルチラテラル(Multilatérale)を創設、音楽監督に就任されます。

翌年2006年には第50回ヴェネツィア・ビエンナーレ現代芸術祭に招待され、恩師のミカエル・レヴィナス氏のオペラを指揮されたほか、多くの新作の初演を行っておられます。


2008年から2009年にかけては、モンペリエ国立歌劇場副指揮者として、ローレンス・フォスター氏、イェジー・セムコフ氏、アラン・アルティノグリュ氏、エンリケ・マッツォーラ氏等の指揮助手を務め、また、モンペリエ国立管の演奏会やオペラ公演を数多く指揮されています。

2010年10月にはチューリッヒ歌劇場でのマーク=アンドレ・ダルバヴィ氏のオペラ『ジェズアルド』世界初演の副指揮を担当した。

2014年にはファビオ・ルイージの副指揮者としてアルフレード・カゼッラ氏のオペラ『蛇女』の公演にも携わっておられます。

現在までに、指揮者・ピアニストとして武満徹ピアノ作品集を含む5枚のCDをリリースされています。

またラジオ・フランスなどでのラジオ録音も定期的に行っておられ、2012年に録音したラジオ・オペラ「幻覚の夜」はイタリア賞を受賞されたそうです。

客演先は フランス・イタリア・スイス・ルーマニアなどのヨーロッパ、・韓国・日本・インドネシアなどのアジア、エジプトなどにも広がっておられるそうです。


モンペリエ国立管弦楽団、
ロレーヌ国立管弦楽団、
コンセール・パドルー、
ニース交響楽団、
カーン管弦楽団、
リール国立管弦楽団、
バスク交響楽団、
パリ国立高等音楽院管弦楽団、
Ensemble l'Itinéraire、
Smash Ensemble、
Ensemble Zellig、
オーケストラ・ニッポニカ、
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

などの名前が挙がっています。


また2011年3月の東日本大震災勃発後、4月10日に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)パリ本部国際第一会議場にてチャリティー演奏会を企画、実行委員長として有志音楽家からなる「ジャポネードオーケストラ」を指揮されています。


また2013年より日仏現代音楽協会代表も務めておられます。



めぐめぐが阿部加奈子さんについてすごいと思うこと

1 ずっと日本で音楽のエリートコースを歩まれ、大学卒業後思い切ってヨーロッパに出られてそこで研鑽を重ねられたこと。自分のさらなる発展のために今までの友人や音楽関係を断ち切って行かれて成功されているのはすごいと思います。

2 現代音楽というあまり競争の激しくない場所で自分の居場所を見つけられ、多くの新しい音楽の初演をされていること。自分の知らない音楽を1から学び、形にするという努力をずっと続けれおられるわけでそれは本当に大変なことだと思います。

3コロナ期に入り、音楽が厳しい時代に入っても益々新しい仕事にチャレンジし、新しい作品を初演されることを続けておられること。

ホームページには


2020.7.30【演奏会情報】20/9/11 阿部加奈子がクリスティアン・アルミンクの代役で広響デビュー
2020.6.22【演奏会情報】阿部加奈子が2021年4月にジュネーヴ室内管にデビュー
2020.6.16【速報】阿部加奈子がBushra El-Turkの新作オペラを2021年4月に世界初演

などの最新状況も載っていました。



女性指揮者は世界中でも増えてはいますがまだまだ少ない現状だと思います。

そんななか益々素敵な音楽を私たちに伝えて頂けるのが楽しみです。

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