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編みもの武者修行 -Ravelry・英文パターンへの船出-

-Ravelryに登録-

2015年の3月も半ばを過ぎた頃。
それまでに雑誌・毛糸だまのコラムや先達の方々のブログでよく目にしていたRavelryに、意を決して登録してみた。タイトルに、ちょっと大げさかなと思いながら船出と書きましたが、Ravelryという編みものの大海に小さな船(舟かな)で出発したという感じがありました。

世界中の編み物好きが集まるコミュニケーションサイトであるRavelry。"ラベリーはニッター(棒針で編む方々)、クロシェッター(かぎ針の方々)、ファイバーアーティスト(糸を染めたり販売する方々)のための無料のサイトです"と書かれています。User nameとpasswordを決めてSign upすればすぐに登録できます。

-驚きのファーストメッセージ-

その日いちばん驚いたのは、登録してすぐに、アメリカ人のニッターさんから、アイコンかわいい!と英語のメッセージが届いたことである。大変慌てて、夜だったので夫とわいわい言いながら片言でやり取りし、その方とは今でも、たまにメールをしている。ある意味運命的なものも感じてしまう出来事だった。

きっかけとなった当時のアイコン。最初の頃は、OL時代に後輩からバリ島みやげでもらった木彫りの猫の写真を、ラベリーのプロフィール写真にしていました。


-アランのカーディガン-

ラベリーに登録した日から、三國さんの編みものワードローブ掲載のアランのカーディガンを祖母に編みはじめた。
GWの帰省に間に合うように完成させねばとなり、最後の方は、編んでも編んでも終わらない〜と半泣きで編んでいた思い出がありますが...。
なんとか完成して持って行ったところ、それはもう大変喜んでくれて、「あんたにこがんことが(=こんなことが)できるとは思わんかった」と、しばらく大事にタンスにしまわれていたほどであった。 
でもほんと、喜んでもらえてよかったです。そのカーディガンは、祖母が介護施設のお世話になった後も、最期まで着てもらえたのだった。

こちらが祖母用に編んだ三國さんのアランのカーディガン。指定糸のブリティッシュエロイカ(201)、ユザワヤさんで購入した濃いオレンジに紫や黄色の撚り糸でした。祖母は私よりふたまわりくらい小柄だったため、袖は私が着ると七分丈に。ボタンはオリーブの木のボタンを。ボタンつけ糸は刺繍糸が良いと、初日に知り合ったJayneさんに教えていただき、オリーブグリーンの刺繍糸を使っています。

-初の英文パターンチャレンジ-

そして、初日に知り合ったアメリカのJayneさんから、初心者にはこれが最適よ!と教えていただいた、Nancy BushさんのTruly Tasya's Shawl。
これが英文パターン初挑戦となりました。ガーター編みベースでyo(かけ目)で増し目していくこのショールは、最後のレースを編み付ける部分で少し苦戦したものの、本当に初心者に最適なパターンだったなあと思います。

当時はフリーパターンだったのですが、今ではリンク切れになっているようです。
色選びが思った通りにいかず、私が着けるとあまり似合わなくて残念だったのですが、
母や姪っ子に異様に似合い、後日、母の入院中に大変役に立つものとなりました。

(以下は英語となっています。)
***
Around late March 2015.I had seen Ravelry in the columns of "Keito dama", (it's a Japanese magazine, it means yarn ball in Japanese)and on the blogs of those who had already participated, so I decided to sign up.

What surprised me the most that day was that soon after I sign-uped, I received a message in English from an American knitter saying, "The icon is cute!
I was very upset, and since it was nighttime, my husband and I translated into English and exchanged messages, and even now, we occasionally exchange emails with that person. It was an event that I felt was fateful in a sense.

The day I signed up for Ravelry, I started knitting an Aran cardigan for my grandmother, which was featured in Mariko Mikuni's Amimono Wardrobe.
I had to finish it in time for my trip home for GW, and I remember that I was half crying at the end because I couldn't finish it no matter how much I knitted....
When I managed to finish it and took it to my grandmother, she was so pleased that she put it away in her wardrobe for a while, saying, "I didn't think you could do such a thing. 
But really, I am glad she was pleased with it. Even after my grandmother was taken care of by a nursing home, she was able to wear the cardigan until the end of her life.

And Jayne who I communicated on the first day, told me that Truly Tasya's Shawl pattern is the best for beginners!
This was my first challenge at an English pattern.

This shawl, which is based on garter knitting and is increased with yo (yarn over), was really an ideal pattern for beginners, although I struggled a bit with the last part where the lace is knitted.

私がつけるとなんだか微妙な感じだったのですが・・・今となってはそれもまた良い思い出です☆

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