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めぐみのひとり旅いってきます

11月2日に北海道を出発して約1ヶ月半、12月16日の今日2011年まで住んでいた東京江戸川区にある家に来て、思い出に浸りながらこの記事を書いています。

別名 めぐみのくいしんぼう旅 

好奇心旺盛な私は全国の美味しいものをたくさん食べて、見て、触れてたくさんのものを吸収しようと旅に出ました。来年の畑にそれらを全力投球したい。そして来年のテーマが見つかりました。

それは愛でした。

今回の旅で一番美味しいと思ったのは福井県越前町の地元のお母さんたちがやっている手打ちのお蕎麦屋さんでした。名物のおろし蕎麦を出してくれるんですが、それはもう美味しくて美味しくて徳島県まで行った後に戻ったほどです。

今回の旅はとにかく気持ちが赴くままに車を走らせました。福井県には一度も訪れたことはなく、車の旅で是非行ってみたい場所でした。それは私の父方のルーツがあるからです。そこは山の中にある小さな小さな集落で現在は5軒ほどしか住んでいないようです。北海道で生まれ育った私には古い故郷があるという感覚がありません。初めて訪れた私たちの故郷。もうすでに家はありませんでしたが、たまたま声をかけたおじいちゃんはなんと、谷口家のお隣さんでした。その方は小林さんといい、私が来た理由を話すと地元のこと、あそこの柿の木は谷口さんちのだよとかこの山でお米を作っていたんだと家に招き入れてくれてたくさんお話ししてくれました。

そしてお昼ご飯は例のお蕎麦屋さんに連れて行ってくれました。小林さんは地元のお蕎麦を食べさせたいと言ってお店に入ると、お店のおばちゃんたちに私が来た理由を話してくれて、

「それはそれはよく来たね。今から蕎麦を打つからちょっと待ってね」

と言って打ちたてのお蕎麦を出してくれました。

そこには湧き水があり、蕎麦の上にのった薬味のねぎも、大根もそこで採れたものだし、なんと言ってもおばちゃんが私のために蕎麦を打ってくれた。そのお蕎麦はおいしくておいしくて!本当に美味しかった。


贅沢って何だろう、美味しいものって何だろうと思いながら旅をしてきた私はこの先これ以上の味に出会うことはありませんでした。

そして私の中で出た答えは、あのお蕎麦には愛が入っていたんだ、と思ったのでした。


この旅で美味しいものを食べて、パワーアップしためぐみ、来年も野菜づくりに燃えております。理屈じゃない愛情のこもった野菜。信頼される味。無理しないで私が楽しく、幸せに野菜を作れること。食べてくれる人を思い出しながらニヤニヤして野菜を作るめぐみ。


来年も谷口めぐみ農園をよろしくお願いいたします。


この後、旅の途中で出会った食べ物や、恋の話もできたらいいなと思っています。

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