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ナイン・オールド・メン|ウォルトを支えた9人のアニメーター達に迫る

あなたが好きなディズニーキャラクターを描いたアニメーターは誰ですか?


1937年公開の「白雪姫」の制作から1981年公開「きつねと猟犬」の制作までの四十数年間におよび、ディズニーアニメーションからロマンスなものやスリラーなものまで様々な作品とキャラクターが生まれました。
アニメーション制作の基盤を築き上げた時代に、スタジオの中心となり活躍していたアニメーター達を紹介します。


彼らは「ナイン・オールド・メン」と呼ばれる9人のディズニーアニメーターです。
ウォルト・ディズニー・カンパニーに携わったアーティストの中で最も偉大なディズニーレジェンド達です。
短編「ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-」でバンクーバースタジオの壁にミッキーとミニーの絵の上に飾られていた方達でもあります。

前列の左から順に、ウォルフガング・ライザーマン、レス・クラーク、ウォード・キンボール、ジョン・ラウンズベリー。
後列の左から順に、ミルト・カール、マーク・デイビス、フランク・トーマス、エリック・ラーソン、オリー・ジョンストン。

「ナイン・オールド・メン」という呼び名はウォルトが付けた愛称です。
1933年から45年のアメリカ政権がルーズベルト大統領だった頃の9人の最高裁判官が当時の政権に批判的だった事からウォルトが気に入って「ナイン・オールド・メン」と名付けたそうです。

「ナイン・オールド・メン」が主体的にアニメーションを描くようになってからは、一人のアニメーターがシーン内の全てのキャラクターのアニメーションを担当するようになりました。

1941年に起きたディズニースタッフのストライキと第二次世界大戦でアニメーション製作のあらゆる部門のスタッフがいなくなったことにより、彼らがチーム一丸となってより努力するようになりました。
ウォルト自身もよりアニメーション制作に参加するようになり制作システムが大きく進化していったのです。

「ナイン・オールド・メン」について書かれている洋書がいくつかありますが、彼らのキャリアと人生については洋書「Walt Disney's Nine Old Men and the Art of Animation(ウォルト・ディズニーの9人の老人とアニメーション)」に詳しく書かれています。
この本は現在販売されていなくて中古でしか買うことができません。
洋書なので翻訳しやすいように私はインターネットアーカイブで読ませていただきました。

あなたが好きなディズニーキャラクターは何ですか。
好きなアニメーションシーンは何ですか。
好きなキャラクターを描いたアニメーターは誰でしょうか。
そのアニメーターは他にどんなキャラクターやシーンを描いたのでしょうか。

一度深掘りしてみてそのアニメーターが描く世界を感じ取れたら、さらにディズニーアニメーションを楽しむことができるはずです。

次回投稿の記事から「ナイン・オールド・メン」それぞれが担当したキャラクターとシーンについてと、彼ら個人のキャリアについて、まとめて紹介していきます。


■引用元



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