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遊びから、たくさんの大事なことを学んでる

息子は今5歳。
今のところは、なんでも要領よくこなす器用なタイプではない。
でも、好きなことを、飽きずに何時間もやり続けられる子。

そんな息子は、今までずっとトミカにハマっていた。
トミカに見向きもしなくなる日なんて、来ないだろうな。
そう思うくらい、1歳頃からずーっとトミカに夢中だった。

それが最近、トミカトミカと言わなくなった。
その理由は、ピタゴラスイッチにハマり出したから!

初めはNHKの子供番組を色々見ていたのだけど、そのうちピタゴラスイッチばかりを見るようになって、番組を録画するようになり...
気付いたら、息子は自分でピタゴラ装置を作り出してた。

初めはごく簡単なものだった。
ドミノにもなる積み木を並べて、倒してみたり。
レールをただ転がっていくものだったり。

でもその間も息子は、同じピタゴラスイッチの番組を何度も何度も繰り返し見ていた。
ただ見てたんじゃなくて、装置の仕組みを頭にインプットしていたんだと思う。

そのうち、家にあるビー玉やダンボール、紙コップやリボンをたくさん集め始めた。
ピタゴラ装置に使うために。

出かけている時も、ピタゴラ装置になりそうなものはないかと考えていた。
レストランでお子様ランチを頼んだ時は、おまけのおもちゃがたくさん入ったカゴを見て、一瞬パッと車のおもちゃを手に取った。

でもすぐ「やっぱりこっちにする。」と言って、小さい卓球セットのおもちゃにかえた。
そして、ラケットには目もくれず、ピンポン玉を取り出して、「これ、ピタゴラスイッチで使える!」と、とても嬉しそうな顔をした。
その後お出かけの間中、ずーっとピンポン玉を握りしめていた。

そんなこんなで、今日も息子は、積み木やらダンボールで作ったレールやら、しまいにトミカの車も材料にして、ピタゴラ装置を作っていた。
簡単そうに見える装置でも、球が最後までスムーズに転がるのは意外と難しくて、傾斜やレールの素材、微妙な角度によって、うまくいかなかったりする。

でも息子は「もうやだ。やめる!」と言って止めることはない。
上手くいかなかったら、その原因を探って、上手く行くよう何度もトライする。
それが息子のすごいところ。

傾斜が足りないと思えば、定規を挟んで微調整する。
球に勢いがつきすぎてレールから転がり落ちれば、球の転がる先に板を置いて、球が落ちないように工夫をする。

そして、また初めから球を転がしてみて、うまく行くか確かめる。
それでもだめなら、成功するまで何度も何度も繰り返す。

そばで見ている私は、息子に「手伝って!」と怒られながらも、すごいなぁと感動していた。
息子は夢中になって遊びながら、生きる上ですごく大切なことを学んでる!

失敗しても諦めないで、何度も挑戦すること。
成功するまでやり抜くこと。


実際、ピタゴラスイッチのDVDには、50数回も失敗しながら、最後には成功する様子が記録されてた。
息子はそれを見て、失敗しても諦めなければいつか成功するってことを学んでいた。

「DVDでも、言ってたから。」
何度もトライしながら、息子はそう呟いた。

それだけじゃない。
息子はピタゴラ装置を作りながら、無意識に、色んな物の性質を学んでいる。

重い球を動かすには、ある程度の勢いが必要なこと。
ザラザラしたレールだと、球がスムーズに転がらないことがあること。などなど。

物の性質、つまりこれは物理学!
そのことはピタゴラスイッチを解説した本やDVDにも書いてあるけど、実はピタゴラ装置は物理学の宝庫なのです!

子供って、本当にすごい。
遊びを通してどんどん成長していく。
おかげで、今日も我が家のリビングは、ピタゴラの道具で散らかり放題。

でも大丈夫。
息子の興味がどう変化していくか。
それが楽しみで仕方ない。

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