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胸に突き刺さった「時間貧困」という言葉

今朝の日経新聞。
とある記事の冒頭一文が私の心を突き刺した。

時間の余裕のなさを示す「時間貧困」が6歳未満の子どもを育てる世代を苦しめている。正社員の共働き世帯の3割が、十分な育児家事や余暇の時間をとれない状況に陥っている。
日本経済新聞2022年8月21日掲載

我が家は小3、小1、3歳の3人を育てている。
共働きで、夫婦とも残業も出張もあり。土日も子育ての合間にできたら仕事を終わらせたい…というような状況。

我が家はこの調査に協力したわけではないが、もし調査対象になっていたら「十分な育児家事や余暇の時間を取らない状況に陥っている」と判断されてもおかしくないだろう。

その状況を甘んじて受け入れているわけではなく、我が家には新三種の神器と言われる「食器洗い乾燥機」「ロボット掃除機」「ななめドラム式洗濯乾燥機」のすべてがそろっている。ルンバは購入当時の最上位モデルだし、ドラム式洗濯乾燥機も洗濯容量はなんと8人分相当の12kg(乾燥は7.0kg)だ。作り置きのお惣菜の宅配や生協だって頼んでいるし、たまには家事代行もお願いする。

それでも急き立てられるような毎日。なんでこんなに時間が足りないのかと悩む日々。全然子どもと一緒にいる時間が足りないのではとモヤモヤが尽きない。

そこへこの日経の記事が目に飛び込んできたのだ。なんでこんな他人事の記事なんだろうなーと心がやさぐれた。

そして、この記事を読んだ人の反応。
・職場だってDX化、イノベーションが重要な時代。家事にもDX化。生産性を上げていこう!
←すでにやってるって。我が家だけじゃなくて、ルンバや食洗機、家事代行、シッターと世の中の親たちは試行錯誤している!!

・働き方改革!!長時間労働をなくそう!
←長時間労働を無くしたって、余暇の時間で仕事に関する勉強したり、人脈広げている人の方が仕事の成果は上がるよね。私が経営者だったら、そういう人、雇いたいもん。子育て層がマイノリティになる中、余剰時間を使えない人としてどうやって戦っていこうか…

・男性育休の取得率を上げて、男性も家事を!
←女性の家事育児時間は減るかもしれないけど、夫婦で疲弊するよ(我が家談)

などなど。

私は、働き方改革や男性育休を!は対症療法でしかないと感じている。

なんでこんなに急き立てられるような毎日を生きているんだろうという答えは見つからない。

結局、子育てをする人がマイノリティになっていく以上、がらっと社会の構造かマインドを変えないと、子育て層が時間貧困に陥ったままではなかろうか。

ひとつあるとすれば、冒頭日経新聞の調査は「6歳未満の子どもがいる共働き家庭の約3割が時間貧困」という結果だったけれど、個人的な体感でいえば、子どもが小学生になってからの方が「子どもと向き合う時間」を増やさなきゃいけないように感じる。

保育園は第二の家庭のように子どもたち一人ひとりをきめ細かくみてケアしてくれていた。

しかし、小学校はそうはいかない。
子どもの話に耳も目も心も傾けて、拙い子どもの話から状況を整理して子どもの環境を把握したり、勉強をみたり(宿題の丸つけや追加の課題などもここに含まれる)、イレギュラーの持ち物対応も、お弁当も…いかに保育園が恵まれていたかを痛感する。

時間貧困はなんとかしたい。
ずっと追われるように生きるのはつらい。
子どもにも「お母さん、なんでそんなに仕事頑張るの?」と聞かれるような(かまってというメッセージだと理解している)、そんな生活を少しでも子どもと向き合う時間に変えたい。

さて、、どうしようか。
ひとまずこれまで何度も挫折しているタイムログをとってみて、現状を把握しようか。

時間貧困。

胸にぐさっと突き刺さった言葉。

子どもたちとの時間を大切に…と毎月手帳に書くのになかなか実践できない自分を変えるべく、今回は試行錯誤してみよう。

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