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11/ intermittent du spectacle身分取得まで

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。

思い出しつつゆっくりと綴っています。

前回までは。

資格取得後、ダンスとサーカスの衣装で衣装家デビューを果たし、大恩人とも出会う。

実は今年、引っ越ししてまる3年が過ぎました。
引っ越し当初植え付けて以来、蕾の上がらなかった色々が、突然開花中。

石の上にも三年、とは言ったものです。

私も、そこそこ大変な下積み三年過ぎた辺りから、定期的なお仕事依頼が入るようになって来ました。

まずは色々な申し込み

intermittent du spectacle とは、ざっくり説明すると、国のサラリーマン?的な⁇

前回、"忙しくしていても、その全ての時間が発生する訳じゃない"と書きましたが、例えば台本読みこんだり時代背景等調べたりもそう。

特に私は、仏語の台本読むだけでも相当時間かかるしw

仕事だって突発が多いし、とにかく安定してません。

そんな私達舞台関係者を保護してくれる、フランスが世界に誇るシステムが、intermittent du spectacle です。

年間507時間以上の契約書の提示が出来ると、仕事がない期間、230日程度を限度にサラリーから計算された失業保険のようなものを受け取れるシステム。

このお陰で、優秀なスタッフや演者さん達が安心して生活出来る為、舞台も一定のレベルを保てていられるのだと思います。

実は、理にかなったシステムですよね。

最初のロックダウン後、1年以上劇場は閉まったまま、つまりサラリーゼロで507時間証明出来ない人達も沢山いますが、この一年は"l’année blanche "と言う特別処置が取られ、2021年8月末の時点で更新となる事に(現時点では)。

その際も、普段は過去一年以内の実績の計算ですが、2021年に限り、規定を満たすまで過去に遡って計算される事に。

勿論、これまでの期間はずっと失業保険もおりてましたし、約束されていた仕事がキャンセルになった場合は、特別失業保険と言って、例えば("ちゃんとした"←ここ重要wめんどくさがってやってくれない所もあった)劇団や劇場が契約書とサラリーをちゃんと出してくれて、その分は国が劇場に補填してくれていました。

話が現代に飛びました。
戻しますと。

フランスで仕事を探し始めると、大抵の場合はまずpôle emploi と言う職安みたいなところに登録することになります。
私たちもそうです。

劇場等から雇われる場合、このpôle emploiと社会保険、congé spectacle と言う年金等を扱う方のシステムの番号、そしてmédecin de travail (職業医)の診断書を提出します。

なので、これらの登録がまず必要です。

(フランスでは成人(18歳)までは親の社会保険ですが、それ以降は働いていても大学生でも個人の番号とカードが受け取れます。)

外国人でも、働く権利のある滞在許可証を持っていれば、もちろん登録が可能。

登録の場所や方法は変更される事も多いので、必要なときに調べる様にしたほうが良いですね。

Intermittent du spectacle になる😃


これね。

私は全て劇団の事務でやってもらってしまったので、ご説明出来ないんです…

個人で登録するにはどうしたら良いか。

これ、507時間以上の契約書(1年以内)が集まった時点でpôle emploi に行くのが一番かと。

お役に立てずにすみません😱

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