見出し画像

拝啓。アオハタ十勝コーンクリーム缶様。

悲報。
アオハタのコーンクリーム缶なくなったってよ。

最近知った悲しいニュース。
あなたの力を借りたコーンスープ。
間違いなく、うちが作れるスープの中で一番手やのに…。

一人暮しするようになってから、コーンスープを作ることが少なくなった。1回作ると数日おんなじもの食べる羽目になる一人暮し。
連続でおんなじもん食べるのが苦手なうち…。
そやし、最近はちょっとご無沙汰してた。

そんなんやったけど。
こないだ会社の同僚が、近所で限定販売している肉まんをお裾分けしてくれたので、晩ごはんは肉まんと中華風のコーンスープに決まり!で、帰りにいそいそとスーパーへ。

え?コーンクリーム缶のポジション、ご不在ですけど?

今まで、そこにぎっしり並んでいたはずやのに。棚は空っぽ。缶詰も買い占めが起こってるのかしら?

2軒目のスーパー(1軒目の向かい)へ。←なかなかの執念(笑)

え?コーンクリーム缶のポジション、ご不在ですけど?(2回目)

デジャヴ。

辛うじて、売場の隅っこにどこの国からきたか分からんコーンクリーム缶がある。
しゃーない、今日はこれくらいにしたろ。と、吉本新喜劇に出てきそうな台詞を心のなかで呟いて海外産の缶詰とともに撤収。

いざ、調理開始!
からの、味見!

「あれ、全然あかんがな!」
耳越しに聞こえる独り言。美味しくない。

そう、アオハタ先生じゃないとあかんねん…。

あまりに悲しかったので、おかんに電話。

めぐみ「肉まんとコーンスープ…斯々然々…。やっぱりアオハタじゃないとあかんわ。」

おかん「それな。やっぱりアオハタのじゃないとあかんわな。」

め「そうやんなぁ。(語気強め)アオハタ売り切れとかないわぁ。」

お「アオハタのカンカン、販売終了らしいで。」

め「嘘やん…。」

この時の絶望。
例えば。小さい頃からなんとなく行ってた公園が急にパーキングになってた時と似た感傷。
いつでもそこにあると思ってたけど、なくなって重要さに気が付く的な。

貴方じゃなきゃ、ダメなんです。

大学生の頃、大好きな彼のおうちに入り浸っていた。
うちの作るご飯を美味しい美味しいと食べてくれる彼を見るが幸せやった。

特に洋食系のメニューは、よく褒めてくれた。
もちろんコーンスープも。

台所からバターで玉ねぎを炒める。甘くてまったりとした香りがしだすと、
「コーンスープ作ってるん?」と、彼の声が聞こえる。

「そやで~。」と答えると、彼がキッチンにやってくる。
「これ好き。」耳の後ろから、彼の声がする。

甘-----い!
嗚呼幸せの縮図…。(めぐみ心の声。)

香りは記憶に密接に繋がる。
コーンスープを作るとあの頃の幸せだった時間を、優しい気持ちで思い出す。

だから、アオハタ先生じゃないとあかんねん…。
※どういう理屈?

悲しかった。
悲しかったけど、きっとそれももっと時間が経てば忘れてしまうかもしれない。
そやから、今日はこれを書き残そうと思ったねん。

誰も誰かの代わりにはなれへんし、今後もアオハタ先生に代わるものも出てこないかもしれへん。
だけど、それでも生きていかねばならぬのです。

何かの代わりなる必要なんて、なくて。やり方や材料を工夫すればいい。
あなたは、あなたのままでいい。(徐々に壮大になるテーマ。笑)

次はもっと美味しいコーンスープが作れるように。
他の作戦を練らなければ!

ちゅうか、その前にご飯を作ってあげたい男子探しなはれな!と、心の声が聞こえる。
コーンスープ、好きな人いませんか?(笑)

今日は、そんなこと思ってました。

世の中が、afterコロナに向かってグッと動き出しそうな今週。自分に出来ることを、自分と自分の大切な人を守ることを各々考えつつ、傷付け合わず、みんながお互いに優しい気持ちを少しだけでも持てますように。

読んでくださっておーきにです。
今週も読んでくださったあなたが、元気でありますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?