ハルミちゃん

幼い頃、ミルク飲み人形の顔に油性マジックでいたずら書きをして以来、親はあたしに人形的な物を与えなかった記憶がある。
周りは皆リカちゃん人形を持っている。あたしは紙の着せ替え人形しか無かった(紙の着せ替え人形は大好きだったので、それはそれで良しなんだけど)

ある時、東京の親戚という人からリカちゃん人形が送られてきた。
それはリカちゃんではなく、当日のリカちゃんはまだ紙の色が茶髪だったので、子供ながらにして理解ちゃんではないことはわかった。リカちゃんよりは髪が長くて金髪のその人形の名前は「ハルミちゃん」物を大切にしないあたしでもしばらくの間遊んでいた記憶がある。だけど、記憶の中には友達など居なくて、あたしはひとりでただひたすらハルミちゃんの長い髪の毛をとかしていた。

その後人形という物には興味が無く、紙の着せ替え人形の方が好きという印象だけが残る。実は紙の着せ替え人形をとてもやりたかったのに、周りはの子達がやらなくなって、我慢していた。いつか思いっきり紙の着せ替え人形をやってやる！と心に誓ったまま大人になってしまった。

子供が産まれて、女の子がふたり、それこそ母娘で紙の着せ替え人形をやったら良かったものを、頭の中にはあるのに、母親とオタク活動でいっぱいだった。

娘たちの幼稚園で手作りのバザーなるものがあり、何も作れないあたしだったが、そこで手芸に目覚めた。
そうこうしてるうちに出会ったのが
リカちゃんやジェニー、バービーの服作りだ。ハマった。ハルミちゃんを思い出す。でも、リカちゃんのお友達はいずみちゃんだ。あたしの記憶違い？

そのうち、カスタムドールにも手を出して、あたしは何もない素体に絵の具で顔を描いた。

今はブライスの服作りやカスタムにハマっている。

そして、思い出したハルミちゃん
調べたら、やっぱり昔のリカちゃんのお友達はハルミちゃんだった。
考えてみたら、リカちゃんは代替わりすると、友達やボーイフレンドが変わる。
家族だって、名前は変わらないけど、容姿が変わり、家族構成もかわっていった。

懐かしいハルミちゃん
いつか、手に入れたい(^_^;)

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