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彷徨う創作意欲

 前回、note で自己紹介記事をupしたのですが、多くの方に閲覧いただき嬉しい気持ちと恥ずかしいやら照れるやら。大変、驚いております。

 『まだ読んでないよ』という方がいらっしゃれば、ぜひ前回の記事を読んで頂けると嬉しいです。

文章を書くって、簡単なようで難しい

 学生のころは、何かしら文章を書いていた。日記、レポート、友だちとのメールのやりとりとか。文法のルールを気にすることなく、お気に入りの紙とペン、ときにはワープロを使って、頭のなかに浮かぶ映像をビデオカメラで撮影しているかのごとく、文章に変換して楽しんでいた。

 社会人になってン数年後。
 
 文章を書く機会はめっぽう減った。

 仕事の合間をみて、小説を書いていたこともあったが、某有名出版社に応募をしたことがキッカケで、小説が書けなくなった。

 燃え尽き症候群の一種なのかな。ずっと憧れていたラノベ作家さんが審査員を務めていると知り、半年かけて執筆し、締切ギリギリになって応募した作品で、いろんな意味で思い出に残っている処女作。
 散々たる結果で、第一審査にすら擦りもしなかったが、締切に向かって寝る間も惜しんで完成させた快感は忘れられない。

 この半年間の猪突猛進ぶりが、のちの執筆活動のモチベーションを急降下させてしまったのではと、わたしは今でも思う。
 自分が掲げていた目標とは裏腹に、文筆業からはどんどん遠ざかり、社畜生活のほうが慌ただしくなってきてしまった。

 あれからン十年。

 世の中の小説家の活動拠点が、いつの間にか増えていた。

  • 出版社に応募する

  • 同人誌で活動する

  • 自費出版する

 この3つぐらいしか、小説を発表する場所がなかった。いつの間にかネット小説というものが登場。

 今でこそネット小説といえば、悪役令嬢シリーズや転生ものシリーズで賑わっているが、ネット小説が出はじめたころは、恋愛小説しかなかった。いや、あったのかもしれないが、“ネット小説は小説ではない”という風潮があって、本好きの間では邪険にされていたジャンルだった。

 時代の進歩ってスゴいな。

 今じゃネット小説は確立されて、アニメ化やドラマ化されるほど人気になるものもある。

 学生だったころのわたしに会えるなら、『コツコツがんばっていれば、チャンスはあるよ』と教えてあげたい。

 物珍しさと新しいもの好きで、小説を書きたい意欲だけはあったわたしは、ネット小説投稿サイトが新設されると、登録をしてはみるものの、ほぼ読み専で終わってしまう。

 小説を更新している人たちの文章力が高すぎて、わたし程度の文才じゃダメ。無理。

 某有名出版社に応募したときに、最終選考の模様のインタビュー記事を読んで、モチベーションが砕け散ったわたしの書きたい意欲は、なかなか戻らずにいた。

書く習慣

 また小説が書けるようにと、書店のライティング関係の書籍コーナーで、ふと目にとまった1冊。

 文章を書くのに文才はいらない

文才がないと気づけるほどたくさん文章を書いたのかよ!

書く習慣 著:いしかわゆき

 衝撃でした。『わたしはただ、小説を書くことから逃げていただけ!?』だと一喝された気分でした。

 そうか。

 そういえば……。
 
 と、ポツポツといろんな言い訳が浮かんでくる。

 憧れていたラノベ作家の方が、最終選考の席で応募者に向けて『自分にしか書けない物語を書いてください』と語っていた。わたしはなぜかそのとき『自分にしか書けない物語を書いたのに、なぜ一次選考すら通過しない?』と悩み、文章の沼にハマっていった気がする。

 過去を振り替えると『審査員にウケる文章を!』『最終選考に残るストーリーを作る』と欲がほとばしってた気がするな(冷静になれ、自分)。

 それに黒歴史でもあるのだが、出版社に応募した際に、憧れの作家さんに読まれるかもしれないというミーハー心に火がついて、履歴書欄にファンレターを忍ばせたのもいけなかったな(苦笑)←良い子の小説家志望者の方々は、真似しちゃダメだぞ

 

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