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物語製作 参考書

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物語創作につまずいたとき、何も書けなくなってしまったわたしのように、物語製作に迷走している方々の一筋の光になれればと、いろんな小説家さんのプロット制作のお話を集めてみました。 …
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#長編

最低限のプロットのつくり方・中編

最低限のプロットのつくり方・中編です。 前編はこちら。 プロット最初の一歩前回ご紹介したように、物語は「問題を解決する過程」です。 典型的な長編は四章構成で、章の終わりに問題が解決し、次の章に進みます。 ですので、長編では4回、「問題とその解決」が起こるわけです。 図で見るとわかりやすいでしょう。 盛り上がっているところが、問題を解決する地点です。 プロットづくりの最初の一歩は、この4つの問題を考えることです。 問題を決めるだけで、物語のおおまなかな流れは決ま

文筆家が最も困る「ネタ切れ」...ひらめかない時、していることは?【尾藤克之のオススメ】

『虹の岬の喫茶店』『おいしくて泣くとき』など数々のベストセラーを世に送り出してきた小説家・森沢明夫さんの初の実用書。今回紹介したい本書は、小説投稿サイト「ノベルアップ+」に寄せられた、小説の「書き方」に関する質問に一問一答形式で回答した「小説を書くための本」です。 『プロだけが知っている 小説の書き方』(森沢明夫著)飛鳥新社 ■「不幸な出来事=取材のチャンス」 「小説のネタはあなたの周りにいくらでもある」と、森沢さんは言います。 主人公が挫折をして苦しみ、それを乗り越え