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下鴨神社の守護神「玉依媛命」

毎年、たくさんの観光客が訪れ、世界遺産に認定されている京都市左京区にある「下鴨神社」。

広大な糺の森を散歩するだけでも、身が清められる聖なる神社です。

下鴨神社には、数々の神社があり、その中でも河合神社の「鏡絵馬」が女性の心を掴んでいます。

「鏡絵馬」には、顔が描かれていて、持参した化粧品でメークをし、裏に願いを書くと、下鴨神社の守護神である玉依媛命のように外見も内面も美しくなれるとご利益があるそうです。

玉依媛命の伝説

昔、玉依媛命は賀茂川で水浴びをしていたら、川の上流から一本の赤い矢が流れてきました。玉依媛命はその矢を拾い上げ、自宅に持ち帰りました。

その夜、夢の中に神様が現れ、「その矢を大切にしなさい」と告げられたのです。玉依媛命はその言葉に従い、矢を神聖なものとして大切にしました。

しばらくして、玉依媛命は神の子供を身籠り、その子供を生みました。その子供こそが、後に**賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)**と呼ばれる神様で、上賀茂神社の主祭神です。

この伝説により、玉依媛命は賀茂別雷命の母として、下鴨神社の主祭神の一柱として祀られるようになりました。

この伝説は、下鴨神社と上賀茂神社が深い繋がりを持つことを示しており、両社が賀茂氏の氏神として崇敬を集める理由の一つとなっています。また、この伝説は下鴨神社の神聖な場所としての重要性を示し、多くの参拝者にとっての信仰の基盤となっています。

葵祭(賀茂祭)

この伝説に基づいて、毎年5月に行われる**葵祭(賀茂祭)**は、下鴨神社と上賀茂神社の両方で行われる重要な祭りです。葵祭では、神の子である賀茂別雷命とその母玉依媛命を称え、雅な行列や儀式が執り行われます。この祭りは京都三大祭りの一つとして、多くの観光客や参拝者を集める一大イベントとなっています。

下鴨神社の夏の神事(オススメ)


毎年、7月土用の丑前後10日の間、御手洗祭が開かれ、境内にある御手洗池で身を清めるために、たくさんの方が訪れています。

和菓子で有名な御手洗団子は、邪気を払うものとして食べられるようになったのは、御手洗池から出ている泡を団子に例えるようになったことが起源とされています。

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