ゆたかさについて考えていたら、資産運用を考える必要性にたどり着いた
ゆたかさって、何だろう。
ゆたかな人生を送るために大切になことって何だろう?
人が、昔から考え続けている問い。
でも、昔は
もっと簡単な答えがあったような気がする。
なんでだろう。
なんで、この答えが複雑になってきているのだろう。
それをずっと考え続けていたら、1つの答えが見えてきました。
それは、ゆたかさが、
時代によって違ってきたからだと思うのです。
◆1◆国家主義・軍国主義の時代
明治時代~太平洋戦争終了まで。
西暦で言うと、1868年~1945年頃まで。
ペリーの黒船がやってきて鎖国解禁されて、
明治維新が起こったあたりから、
第二次世界対戦敗戦までの時代。
このころは、国家主義・軍国主義。
一言で言うと、お国が一番。
社会構造で言うと、
ピラミッドの頂点に国、その次に企業、3番目に個人という構造。
この時代に良いとされたことは
「自衛隊に入隊し、お国のために働くこと」や、
「米屋としてお国のために米を生産すること」でした。
キーワードは「お国のため」。
そう、この時代のゆたかさとは、「お国のために働くこと」でした。
富国強兵政策がうまくいきましたが、最後は第二次世界対戦で敗戦。
◆2◆企業主義の時代
太平洋戦争敗戦後~1997年頃まで。
このころは、企業主義。
一言で言うと、企業が一番。
ピラミッドの頂点に企業、その次に国、3番目に個人という構造。
企業がハタふりし、日本はGDPが世界第2位までに成長。
敗戦国が世界第2位というのは強烈なインパクト。
1997年には、ハーバード大学出身のアメリカの社会学者が
「Japan as Number One」という本を出版したほどです。
企業がハタふりしていて、
企業がピラミッドの頂点にいる時代の「ゆたかさ」とは。
良い会社に入れば良かったのです。
良い会社に入ること、
そのために良い大学に入ること、
それが「ゆたかな人生」だったのです。
そう、この時代のゆたかさとは、「一流大学に入り、一流企業で働くこと」でした。
企業主義の世の中では、みんなと同じことをしていれば良かった。
それがゆたかさへの道でした。
GDP第2位まで成長した日本ですが、最後はバブル崩壊。
◆3◆個人主義
バブル崩壊後して、インターネットが出始めた頃。
この頃から個人主義となりました。
今までとうってかわって、
ピラミッドの頂点に個人、その次に企業、3番目に国という構造です。
インターネットの爆発的な普及によって、
企業ではなく、個人がハタふりする時代に突入しました。
「どの会社に入るか」より、「あなたは何者か」が大切になってきます。
インターネットが普及する前までの時代は、
企業に任せておけば、ゆたかな人生を送れた。
だから、個人で考える必要はなかった。
みんな同じで良かった。
でも今は、
国でもなく、会社でもなく、
個人が、ピラミッドの頂点にいる。
それはつまり、個人が、
それぞれの人生どうするかを考えるべき時代になった
ということです。
国や会社のために生きている時は、ゆたかさの基準は簡単でした。
国のために生きること、
会社のために生きること。
そして、それはつまり、
お金やモノが豊富にあること。
それが「ゆたかさ」でした。
でも今は、
お金やモノが豊富にあることだけが、ゆたかさの基準ではなくなったのです。
◆今の時代のゆたかさって何?
じゃぁ、今の時代のゆたかさって何?
ゆたかな人生を送るために大切なことは何?
お金やモノが豊富にあることだけが、豊かさの基準でないのであれば、
何が豊富にあればいいの?
今の時代の「ゆたかさ」とは、「資産が豊富にあること」だと思います。
資産とは、お金や株、土地などの資産だけじゃない。
お金も、もちろん資産なんだけれど、
挑戦した経験も、
良好な人間関係も、
築き上げた信用も、
努力して得た知識も、
大切な人と過ごす時間も、
好きなコトをして過ごす時間も、
すべて、私の大切な資産。
この資産が豊富にある状態、これが、私にとっての「ゆたかさ」。
そして、最も大切なことは、
これらの資産と、人と比べないこと。
それが、真の「ゆたかさ」だと思います。
だって今は、
国のためでもなく、会社のためでもなく、
自分自身のために生きているのですから。
◆ちなみに
資産運用にも同じことが言えます。
個人が、それぞれの人生どうするかを考えるべき時代になったということは。
終身雇用ではありません。
年金は減っています。
人口構成は変化し、当たり前だった社会全体の仕組みは、当たり前ではなくなりました。
社会の仕組みが変わったので、今までのように国や会社に頼っていてはどうにもならないのです。
個人で何とかしていかないと、何ともならないのです。
この時代の変化に対応するために、国でも会社でもなく、「個人が」資産運用をする必要があるのです。
だって今は、
国のためでもなく、会社のためでもなく、
自分自身のために生きているのですから。
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