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ナスダック、なんでこんなに上がっているの?Part2

「コロナ危機により、この2ヶ月で2年分のデジタル・トランスフォーメーションが発生した。」

これは、マイクロソフトのCEOであるサティア・ナデラ氏が、決算説明会で発した言葉。
2年で2ヶ月の変化」を実感している人も多いのではないでしょうか。


こんばんは、FPむーです。

マイクロソフトと言えば、ナスダック(Nasdaq)。ナスダックは、コロナショックの後の株価の動きで、特に注目されています。連日、最高値を更新していますよね!

ざっくり1年で8,200→10,500になりました。

コロナショックで一時期6,900ほどまで下がったのに、コロナショックからの回復のスピードはすごい。もうコロナ前に戻った…どころではなく、コロナ前の水準を上回っています。

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そもそも、この10,500って何の数字?ってかナスダックって何?って方は、前回の記事をどうぞ。


3000銘柄以上あるナスダック、なんでこんなに上がっているの?Part2が今日の記事です。
ナスダックの上昇をけん引しているのは、どこなのでしょうか。
実は、ある5社の株価がナスダックの上昇を牽引しています。その5社とはどこでしょうか?

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◆ナスダック最高値をけん引している5社は?

ナスダックと言えば、アメリカの新興企業と前回の記事で書きました。

その中に、この5社が入っているのです。

グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト!

この中で、名前を知らない会社ある?「え…グーグルって何?」って言う人いる?「ググる」がもはや一般名詞のように使われている今この時代。

「いや、私はヤフーで検索してるから、グーグルは使ってない!」っていうそこのあなた。ヤフーの検索エンジンはグーグルなんだよー!

この5社のサービスを、一切使わないで生活できる人はいないんじゃないかな?っていうぐらい、生活に浸透しています。

Google(親会社はAlphabet)
Apple
Facebook
Amazon
Microsoft

頭文字をとって、「GAFAM」と呼ばれています。
どんどん力をつけてきている「GAFAM」の5社。
なんとこの前、この「GAFAM」5社合計の時価総額が、640兆円(6兆ドル)を超えたのです!

ちなみにね、日本の全上場企業の時価総額が611兆円なのね。
日本の上場企業をぜーんぶ合わせた時価総額よりも、「GAFAM」のたった5社の時価総額の方が大きくなったの。日本の3,833社の力を合わせても、たった5社に追い抜かれたの。それほどまでに急成長している「GAFAM」。

この5社が、ナスダック最高値をけん引しました。

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(気に入っているので2度登場させました。)

◆なぜ、この5社の株価が上がったの?

ここまで読むと、気になりますよね。
なぜ、この5社の株価が上がったのか?

「世界的な金融緩和であふれたマネーが、持続的な成長が期待できる米国のIT大手に向かった」から。(大和キャピタル・マーケッツ香港の熊力ストラテジストより)

世界合計で11兆ドルに及ぶ財政出動や積極的な金融緩和。ちなみに日本のGDPが約5兆ドルです。日本のGDPの2倍以上のお金をじゃぶじゃぶ流す政策。そしてそのお金がどこへ向かったのか。IT企業に向かったんですよね。


◆IT企業にお金が向かった理由2つ

ではなぜ、IT企業にお金が向かったのか?理由は2つあります。

まず1つ目の理由は、「ウィズコロナの時代でも、コロナが収束しても、変わらないだろう新しい生活スタイルが追い風になったから」です。

AmazonのCEOはこう発言しました。

「コロナ危機により、この2ヶ月で2年分のデジタル・トランスフォーメーションが発生した。」

その通り、コロナになったから落ちる銘柄、ではなく、コロナ危機により、より変化が加速した銘柄なのです。

Apple
Microsoft
Alphabet(Google)
Facebook
Amazon

これを読んでいるあなたも、この5社のそれかのサービスは使っているでしょう。むしろ、全部使っている人も多いのでは。そして一度使い始めたこれらのサービスを、今さらやめることは出来るでしょうか。私は出来ません。

もうGoogleがなかった世界には戻れない…電車の時刻を調べるのに、いちいち時刻表を照らし合わせていたあの時代には(懐かしい)。天気を知るには、朝のTVを見るか新聞を見るかしかなかったあの時代には。写真を撮るには、使い捨てカメラしかなかったあの時代には。

もう戻れないのです。だって便利だもの。

こんな記事もありました(笑)GAFAMの5社を一気にブロックしたら、生きていくのが大変だったという記事です。

もうこの5社のサービスなしの時代には戻れない。
生きていく上のインフラのようになった。
だからこの5社は、どんどん成長しています。


ということで、なぜIT企業にお金が向かったのか?の理由として、「ウィズコロナの時代でも、コロナが収束しても、変わらないだろう新しい生活スタイルが追い風になったから」でした。

もう1つの理由があります。

もう1つの理由は、「急速に広がる在宅勤務がクラウド事業に追い風になったから」です。

ちなみに、クラウド事業のシェアは以下の通り。
1.Amazon
2.Microsoft
3.Alphabet(Google)
4.アリババ

この4社で、クラウド事業の99%のシェア率をほこります!実は、1位のAmazonだけで50%ものシェア!ちなみに、Amazonってネット通販のイメージが大きいと思うのですが、実は利益の7割がクラウド事業なんです。

ついでにAmazonについてちょっと語りますと。コロナの外出規制によって、巣ごもり需要を背景に、ネット通販の需要が拡大、2020年1-3月期の売上高は過去最高に!なんと、754億5200万ドルに達しました。(前年同月比26%増)かわりに人件費等のコストの増加はありましたが、何よりクラウド事業の利幅が大きいので、利益を下支えしたという結果に。

ついでのついでに、2位のMicrosoftについてもちょっと語りますと。
マイクロソフトのビジネス対話アプリ「チームズ(Teams)」は爆発的に伸びています。1日あたりの利用者数は、4月末時点で7500万人と、半年前に比べて約4倍に増加。クラウド事業が好調で、1~3月の売上高は15%増加、過去最高に。


期待以上のスピードで成長している「GAFAM」。ひとくくりに5社で語られることが多いですが、個別で見ていくと、それぞれの企業の決算はどうだったのでしょうか。これからもさらに成長が期待できるのか、それとも頭打ちなのでしょうか。次回は、「GAFAM」をひとくくりにせず、個別に解説していきます。続く!

「なるほどね~」とか「次回気になるなぁ」という方は、是非スキをお願いします!


そもそも、ナスダックってなぁに?


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