見出し画像

来年から始まる新NISAについて、銀行業界が思っていること

先日、日経新聞のこの記事を読んだ。


この記事について、「うちの銀行、やるでしょ!」とコメントすればMUFJ勤務だということだし、「MUFJ、やるな」とコメントすればMUFJ勤務でないことがばれてしまうので、それについてはノーコメントとしておく。

ただ、エキナカのステーションブースを活用する、という点において、この取り組みがうまくいくかいかないか、他行も注目しているだろうな、と思った。

しかも、相談内容はNISAに関することのみ。期間も限定。

なぜなら、2024年から新NISAが始まるからだ。

NISAをやっている人は、分かるかもしれないが。
最初に開設したNISA口座から移管する人って、あんまり多くない。だって、手続き面倒だし。もうNISAのメリット享受しているし。

一部、ネット界隈でこういうことにとてもアンテナ高い人たちは、手間を厭わず、自身にとって一番メリットのある口座に変える人も見たことはある。

が、本当に一部だ。


なんだろう、例えるならば。
今使っている電力会社に特に不満はない。
という場面で、電力会社を変える人がいるだろうか。

「はい、私です!」

あ、いた。

でも、思い出してみて。

それ、引越のタイミングじゃなかった?
それ、電力小売完全自由化のタイミングじゃなかった?


そう、電機業界における、電力小売り完全自由化みたいなタイミングなのだ。
今の金融業界の新NISAの制度は。


来年、2024年に、新NISA制度が始まる。
一度A銀行で新NISA口座を開設すると、ほとんどの人は、たぶん変更しない。途中でB銀行に変更する人は稀だろう。

だから今、どこの金融機関も、NISAの顧客囲い込みに必死である。
一度、自分の銀行でNISA口座開設してもらえれば、よっぽどのことがない限り、自分の銀行でNISAを使い続けてもらえるだろうから。
(NISA口座開設だけして運用しない人も一定数いるだろうけど、他行に変える可能性は低い)

住宅ローン口座と似ている。
いや、住宅ローンの方がまだ、他行へいく可能性が高い。
だって、金利等の条件の差がハッキリしているから。

若い世代が、自分の銀行でNISA口座を開設し、運用してくれたら。
(銀行業界でいう「若い」は、60歳未満の方々のことです。)

その後、退職金の運用も自分の銀行でしてくれる可能性も高まる。

あらゆる銀行が、ここぞとばかりにNISAの囲い込みに奮闘している中で。
MUFJが、エキナカのSTATION BOOTHに目を付けた。

さて、どうなるかな。


ここから先は

8字

スタンダードプラン

¥1,000 / 月
このメンバーシップの詳細

ありがとうございます!サポートとても嬉しいです。いただいたサポートで、娘に絵本を買っています。