▼なんでトランプさんは 中国に次々と関税を課しているの?
★マーケット投稿★
▼なんでトランプさんは
中国に次々と関税を課しているの?
こんばんは。
色んなマーケット投稿をしてきましたが、一番反響が大きかった米中摩擦についての続きを書きます。
また長くなっちゃったのですが、読みやすくしたので、最後まで読んでもらえると嬉しいです!!!
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米中貿易摩擦はこの投稿以来ですが、覚えていらっしゃいますか?
今日のお題は、そもそも「なんでトランプさんは中国に次々と関税を課しているの?」です!
結論から申し上げると、「アメリカの貿易赤字を解消したいから」です。
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そう、アメリカは貿易赤字です。
貿易赤字ってことは、輸入>輸出の状態。
アメリカは、1970年代に貿易赤字に突入。
そして、その赤字はどんどん拡大してきました。
なんでかって?
アメリカは、消費大国です。
なんと、GDPの約7割を消費が占めます。
ちなみに、日本は6割、中国は4割。
消費大国であるアメリカは、
消費財の輸入がどんどん拡大してきました。
でも、輸出は輸入以上には拡大しなかったのです。
なぜかって?理由は2つ。
1.米ドルの信用力が高いから。
アメリカの通貨ドルは、なんだかんだ言って基軸通貨。
国際的な信用力は高いです。
信用力が高い通貨であるアメリカドルは、価値が高くなりやすい。
米ドルが高い
=自国の製品の値段が高い
ですよね。
輸出企業にとってはダメージ。
2.賃金などの生産コストが高いから。
アメリカは先進国です。
となると、もちろん生産コストが高い。
生産コスト上昇
=製造業にとってコスト大
=製造業にとってダメージ
=製造業の競争力低下
なので、
消費大国であるアメリカは、
輸入の増加but輸出の減少
ということで、
貿易赤字をどんどん拡大していったのです。
アメリカにも、
貿易黒字時代はありました。
1970年以前には。
でも、1970年頃から、低コストで生産を行う日本や中国が、取ってかわるように貿易黒字になった。
そして、アメリカは貿易赤字を拡大していった。
だからね、
トランプさんは、中国や日本に対しての貿易交渉で、関税をかけているのですよ。
特に、アメリカにとって最大の輸入相手国である中国にどんどんと高関税を課すことで、アメリカの貿易赤字縮小を狙ったのです。
中国からの輸入品に高関税がかかる
=中国製品高いよ!
=アメリカの製品が相対的に安くなる
=アメリカの製品が売れる
となって、アメリカの製造業に良くなるという算段です。
トランプさんの頭の中では。
で、中国に対してどんどん関税をかけた。
なので、
中国に対する赤字は
188億ドル減った。
じゃぁ、減った分はどこにいったの?
アメリカ国内の製品が売れたの?
残念ながら、答えは N O。
中国に対する赤字が減った分、
メキシコ、ベトナムへの
赤字額が計200億ドル増えました。
関税で中国製品を
締め出そうとしても、
「モグラたたき」のように
他からの輸入が増えてしまったのです。
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さらに。
中国への高関税は、巡り巡ってアメリカ経済にも悪影響。
中国→アメリカへ輸出しているモノの中には、中国に進出しているアメリカ企業が製造したモノも含まれるわけです。
中国統計によると、中国貿易黒字の57%は、アメリカ系などの外資企業が稼いだもの。
つ・ま・り。
トランプさんが中国に対して高関税をかける
=中国で生産してアメリカへ輸出しているアメリカ企業にも影響
しているわけです。
さらに!
中国のモノには、アメリカが作った部材や知的財産もあります。
だから、
中国→アメリカの輸出が減れば、
アメリカ→中国の輸出も減っちゃう。
悪循環。
トランプさんは「関税が大好き」と公言しています。
でも、残念ながら貿易赤字は減っていない。
関税かける、
→でも貿易赤字は減っていない。
→さらに高関税
→巡り巡って世界経済に悪影響
という悪循環に陥る可能性もあるのです。
えー、これからどうなるの?と気になりますよね。
そんな中、先日10月11日、アメリカと中国が閣僚級会議を開きました。
その結果はまた別の投稿にて。
その、閣僚級会議についての記事は、こちら。
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