「第1段階合意」って何?~米中貿易合戦~

2020年1月15日、米中が「第1段階合意」に署名しました。

アメリカと中国、「第1段階合意」に署名』と聞いて、

「なんか関係が良くなったのは分かったけど、具体的にどういう内容?簡潔に分かりやすく知りたい!」っていう方向けの記事です。サラっと読めます。1177字ぐらいです。縁起がいい数字ですね!(どこが)
日本人が1分間に読める文字数は、400~600字らしいので、2~3分ほどで読めます!

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話が逸れました。
今回の「第1段階の合意」の一番のポイントは、第4弾の一部の関税を7.5%に引き下げで合意したことです。

あれ、第4弾って、いつの何だっけ?って方は、こちらをどうぞ。

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(日経新聞2020年1月15日(水)朝刊3面より)

こうやって見ると、米国側の
第1弾と第2弾合わせても400億ドルなのに、第3弾の一気に2000億ドルってインパクトありますよねー!

そして、
第4弾は、2019年9月に行われました1100億ドルです。
その分について、つまりアメリカから中国に対しての1100億ドル(約12兆円)分に対して、15%→7.5%へ引き下げるのです。
30日後に実施予定。

ただ、2018年にかけた2400億ドル分に対する25%の追加関税はそのまま維持。

その他、今回の第一段階の合意まとめはこちら。

1.知財保護
2.技術移転の強要禁止
3.農産品の非課税障壁の削減
4.金融サービス市場の開放
5.通貨安誘導の抑止
6.輸入拡大
7.履行状況の検証


この第1段階合意、の前には、「為替操作国」の指定解除もあって。

そして、無事に「第1段階の合意」の署名もして。

「第1弾」が行われた2018年7月から1年半。
今回初めて、制裁関税の一部を引き下げます。

貿易戦争が一段と激化するリスクはひとまず遠のきましたが、アメリカと中国の構造問題は手つかずで、根本的な解決がなされたわけではありません。


米中対立がいつまで続くのか、については、こちらの記事をどうぞ。

とりあえず、無事に「第1段階の合意」に著名されました。パチパチパチ。

そして、1月16日午前の日経平均は23,950円(前日比34円高)、米ドルは109.88円です。

状況が良くなったのに、なんでマーケットがあんまり動いていないのかって?
それは、この合意が想定の範囲内だったからです。事前に「合意するだろう」って予測されていたからです。

マーケットって面白くてね、良いニュースでも悪いニュースでも、事前に予測されていると、株も為替もそんなに影響を受けない。

ということで、「第1段階の合意」について、分かりやすかった!そういうことね!と思った方は、是非スキやいいね!をお願いします!最近スキが増えてきていて、記事を書く励みになっています!


そういえば、「第1段階の合意」ってどこかでも聞いたことがあるぞ…?って方。それについては、次の投稿にて。

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