見出し画像

1000兆円の宝の山を動かしたい!

突然ですが、クイズです。

日本の個人マネーって、いくらあると思いますか?
①948兆円(1人あたり約750万円)
②1948兆円(1人あたり約1500万円)
③4448兆円(1人あたり約3500万円)
(2020年末)


画像1


正解は、②の1948兆円です!日本の人口は1億2500万人いるので、平均すると、1人あたり約1500万円もの金融資産があります。これ、赤ちゃんも含めての平均ね。


では、もう一つクイズ。

日本の個人マネーは、増えていると思いますか?
①増えている
②減っている


正解は、「①増えている」です。もちろん、減った時もありましたが、基本的には増えてきています。1990年度に1000兆円の大台に乗ってから約30年。個人マネーの規模は2倍になりました。

さて、1948兆円もある個人マネー。「貯蓄から投資へ」と言われてはや十数年経っていますが…実態はどうなのでしょうか。ではまたクイズです。クイズばっかりやんって思ったそこのあなた。大丈夫、クイズはこれで最後です。

2020年末で日本の個人マネーの「投資の比率」は何%だったでしょうか?
①6%
②16%
③26%


画像2


答えは②16%です!ちなみに一番高かった時は33%ありました。日経平均株価が最高値をつけた時です。今や投資の比率は16%、逆に預金の比率は54%もあります。


「貯蓄から投資へ」っていうスローガンを聞いたことがある人も多いはず。金融庁が十数年前に言い始めたことなのですが、何でこんなスローガンがあるか、考えたことありますか?「別に貯蓄しててもいいじゃん!わざわざ投資しなくてもいいじゃん!」って思ってない?

今日は、そう思っている方にこそ、読んでもらいたい記事です。


画像3


1948兆円ある個人マネーの預金比率が54%もあるということは、約1000兆円が預金ということなのです。預金って…要は使われていないお金ですよね?預金口座にあるうちは、眠っているだけのお金。


「お金って何だろう?」って考えたこと、ありますか?
日本人のお金のイメージは悪いものが多いけれど、お金は交換の手段。色んなチャンスや選択肢を広げるものだと私は思っています。お金は使って初めて、価値が出るモノ。

だから、預金にあるお金は、まだ価値がないもの。もちろん、当面の生活資金とか、子どもの教育費とか、もうすぐ家を買うための資金とか、使う予定が決まっていればそのために預金に置いておくのは全然問題ない。だけど、「なんとなく預金に置いてあるだけ」のお金って、チャンスをものにしてないんじゃないかなぁ。私からすると、時間があるのに何もしていない、みたいなイメージです。

使いたいものがあれば、使えばいいと思う。「お金をどう貯めたか」よりも、「お金をどう使ったか」が、その人の人生そのものだと思うのです。

でも、全部使っちゃうわけにはいかないですよね。だって昭和の頃と違って、日本経済がどんどん上向きになっているわけでもないから、今後のことを考えれば考えるほど、不安が膨らんでいく。だからお金を貯めちゃう。その気持ちも、とーっても良く分かります。


画像4


「貯蓄から投資へ」とはどういうことか。
貯蓄している時、経済は活性化しない。
だって貯めているだけだもの。
お金は、使ってこそ循環し、経済が回る。
「使う」というのは、もちろん自分自身のための色んなことに使うのでもいいのですが、自分以外のことにも使ってみるという視点が大切だと思うのです。

自分以外のことにも使うってどういうことか。
「寄付」というのも一つの手段です。これは日本人に足りていない意識だと思っています。でも、「寄付」以外の手段もあるのです。

それが、投資なんですよ。会社(=自分以外の誰か)にお金を託し、その会社が成長すれば、託したお金も増える。託したお金の投資先が個別の会社であれば「株」という形ですし、地域やパッケージであれば「投資信託」という形になるでしょう。

もちろん、自分以外にお金を託すのですから、リスクはあります。でもさ、自分にお金を使うのもリスクありますよね。英会話教室に通っても英語が話せなかったり、エステに通っても体重が減らなかったり(笑)。お金を使ったからと言って、必ずしも結果が出ない経験は、大なり小なり誰しもがあると思います。でも、失敗してもそれも自身の糧となっていく。投資も同じです。

リスクをとって会社に投資すれば、会社はそのお金を後ろ盾にして、色んな挑戦が出来るようになり、成長する。会社が成長すれば、投資したお金も増え、その個人の資産も増える。そういう好循環が生まれて欲しい。


投資って、株が下がった時に買って上がった時に売るものじゃないと思っています。それは投機。最近はネット情報も豊富で、そういう売り買いが増えているなぁと思うのですが、なんか違和感があるのです。「イナゴ」とかね。

「イナゴ」とは?
株価に影響がありそうな情報が出た株(材料株)を対象に、短期間に何度も売買を繰り返す個人投資家集団のこと。大群で稲に群がり、食べつくすと次の場所に飛び去るイナゴとイメージが重なることから名付けられました。対象になった銘柄のチャートは、短期間で急上昇したあと急落し塔のような形になることから「イナゴタワー」と呼ばれます。
三井住友DSアセットマネジメントより)

こういう売買をしていると、利益を出した時はいいけれど、損した時のダメージが強い。人間って、利益を出した記憶よりも、損した記憶の方が心理的に大きく残るんですよね。このやり方で損すると、「もう絶対しない!」ってなっちゃったりする。


「投資」の悪いイメージを払拭して、本来の「投資」を日本人がどんどんしていけば、経済の好循環が生まれると私は本気で思っています。海外の投資家は、日本株を「アンダーウェイト=弱気」にしか見ていません。これからの日本は魅力が弱いと思われているのです。確かに、これから人口は減っていくでしょう。少子高齢化は今まで以上に進むでしょう。アンダーウェイトになるのも分かります。

でも、日本人が本来の「投資」をすることによって、経済の好循環が生まれたら…!だって預金に1000兆円も眠っているんですよ!!眠っている1000兆円が動き出せば、経済が回るじゃないですか!

そのためには、根本的な「投資教育」が必要だと思っています。だからこそ、その「投資教育」の一環として、私はこのnoteで「経済について分かりやすく発信する」ことを心がけ、少しでも投資に興味を持ってくる人が増えたらいいなぁと思っています。


1000兆円の宝の山、動かしたい!!



ありがとうございます!サポートとても嬉しいです。いただいたサポートで、娘に絵本を買っています。