子どもに年収を聞かれたら?回答の正解は?
子:うちの年収っていくらなの?
そう聞かれた時、親としてどう答えますか?
①「そんなこと、子どもは知らなくていいのっ!」とはねのける
②「××万円だよ」と正直に答える
③「日本の会社員の平均年収=443万円」を教える
なかなか興味深い話題ですね。FPとして、銀行員として、何より幼児を育てている親として、思わず食いついてしまう話題です。
正解がない話題ではありますが、『子どもがお金に興味を持った貴重なタイミング』というのは間違いなさそうです。そういう意味では、③から話を広げていくのがいいのではないでしょうか。とはいえ、③で日本の会社員の平均年収を教えたら、「分かった。んで、うちの年収はいくらなの?」とさらに質問がくるでしょう。その時は、こんな会話をしてみてはいかがでしょうか。
このような話が出来れば「業界、職業別でどのぐらいの収入を得ることができるのか」を自ら調べるきっかけになるでしょう。またこの会話をきっかけに、年収はすべて手取りになるのではなくひかれる社会保険料や税金の種類・金額について話し合うきっかけにもなりますね。
こういう風に、子どもの発言をきっかけにさりげなく日常に金融教育を取り入れていくのがいいのではないかな、と思っています。
子どもがどんな仕事につくか。もちろん、収入だけがポイントではありません。でも「やりたいことが見つからない」人も多いこの時代、収入と言うのは分かりやすい定量的な数字です。この感覚を子どものうちから身に着けるのはいいことだと思っています。
では、『子どもの発言をきっかけにさりげなく日常に金融教育を取り入れていく』以外に、具体的にどんな方法がいいか。
特に「おこづかい」は金融教育を取り入れられる宝庫です。どのような方法で「お小遣い」をあげるのがいいか。各家庭の方針によって色んな方法がありますが、私がいいなと思った方法をここで3つご紹介します。
◆1◆4歳の例
”人が喜ぶことをやったら対価がもらえる”という趣旨でお小遣い制度を導入。
日経xwomanアンバサダーであり司法書士でもある村山澄江さんの例がとても良いなと思ったのでご紹介。
”人が喜ぶことをやったら対価がもらえる”って、すごく本質的なことだと思うんですよね。
そう言えば、プロ経営者である松本晃さんもおっしゃっていました。
「仕事をしているとはどういうことか?だれかの課題を解決することだ」
って。ちなみに松本さんは、ジョンソン・エンド・ジョンソンの代表取締役社長、カルビー代表取締役会長兼CEOおよびRIZAPグループ株式会社の代表取締役COOを務めた方です。
誰かがちょっぴり困っていてそれを解決する。誰かに喜んでもらえることをする。これが仕事の本質なので、お小遣いとしてもいい方法だなと思いました。我が家も参考にしようと思います。
◆2◆中高生の例
「自分の勉強 × 家庭での貢献度 × 社会とのつながり」この3つの軸で変動制。さらに「円・ドル・ユーロ・元」の4通貨で分散。
ファンドマネージャーである藤野英人さんの例です。詳細はこちら。
◆3◆5歳で4,000円のお小遣いの例
<内訳>
1,000円 税金
1,000円 寄付
2,000円 子どもが自由に使えるお金
ポイントは、子どもが自由に使える2,000円の中に、おやつ、おもちゃ代全て含んでいること。つまり「お菓子・ジュース欲しい!おもちゃ欲しい!」と子どもが言っても、「自分のお小遣いで買い~」で終了。「ママ(パパ)お金持ってないんよ~」といった子どもが嘘と分かるようなことも言わなくてすみます。
3例ご紹介しましたが、お小遣いを考える上で何より一番大切なことがあります。それは「どういう風にお小遣いを渡すか、欲しいかを親子でしっかり話し合うこと」です。以前の日経DUALの記事でも、こう書かれてありました。
では、子どもへお金について教えるために、親からはどんな話をしたらいいでしょうか。日経BOOK PLUSのこの記事が、大変参考になりました。
Q.子どもへお金について教えるために、親からはどんな話をしたらいいでしょうか?
藤野英人さんの回答。
ちなみに、藤野さんが大学生と話す時に絶対にしないことがあるそうです。それは、
ありがとうございます!サポートとても嬉しいです。いただいたサポートで、娘に絵本を買っています。