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好奇心でライバー事務所に所属して知った世界


ライブ配信アプリ(17LIVE、ポコチャなど)、知ってる方は想像に難くないと思いますが、
私は全くその世界を知らず、驚きの世界でした。
”ものは試し”と足を踏み入れたら、私には「オンラインで愛と金が行き来する世界」だった話。同じように配信を見たことがない方、驚くと思う…


まず、出入りしない人はおそらく永遠にしないし、どっぷりその世界にハマり熱狂的リスナーになった人には”大きなお金をつぎ込み離れられないアプリ”になるんだろうなあ。という”異世界”

全く世界や仕組みを知らない私が、いつもの好奇心発動でライバー事務所に所属してしまった数日の驚きを残します。

※収入の軸にして本気で力を注いでライブ活動をされてる方、ライバー応援活動を楽しみにしているリスナーさんには不快な表現もあることを先に申しておきます…


所属経緯の前に…

私は日頃からかなりおしゃべりなタイプで、人から言われて一番嬉しい言葉は「おもしろいね」「ワードのチョイスがスゴい笑」です。

赤ん坊の頃、母がたくさん話かける子育てをしていたからか、
本好きや知識好きが高じたからか、
おもしろおかしくエピソードや感情を表現するのが楽しい性格。
周囲からは「kemioみたいにユーチューバーでマシンガントークした方がいい」「エッセイや物書きになってほしい」「将来はラジオでしゃべる仕事したら絶対ウケる」と言われて来た。(ありがとう汗)
今はひっそりnoteにエピソードを残しているが、
”しゃべる”という手段がなお良いと指摘をされている。
自分自身も有名人がインスタライブやユーチューブで面白い雑談をしている姿が、ありのままで心地良くて、見ていて憧れがあった。(最近気づいた)

なぜ急に所属?

数ヶ月前より、何千人ものライバーを抱える事務所から、インスタグラムに何度かスカウトのDMを貰っていた。
でも、とにかく送りまくってるんだろう、とか、詐欺で違約金取られるんだろう、とか、そもそも未知の活動をする気力がない、とかで無視を続けていた。大多数の人はそうだと思う。笑


しかし最近コメントまでつけてきたり、追いDMをしてきたりがあったので、HSS型HSEの”新しい刺激に好奇心が湧く”がついに発動してしまい、話を聞いてみた。どうやら詐欺ではなさそう。説明と違うことが起これば、「記事にするぞ」と逆脅しすればいいや、と所属や活動開始への話を進めた。
この時点では、「ライバー」がインスタライブやユーチューバーと根本的に活動が違うことを知らない私だった…


所属後に実物を見て知った「ライバー」がリスナーに提供するもの


所属決定後、マネージャーがつき、目に留まるアカウント作成のいろは、成長する手順や注意事項、リスナーの増やし方、身を守るためのリスナー対応…etc
イチからマニュアル付きでアドバイス・世話をしてくれた。

さて、時間のできた私は他のライバーの配信動画を見に行った。
衝撃だった。
何にも中身のある雑談をしていない。
ひたすら、見に来たリスナーの名前を呼んで声をかける
(私も入室直後にすぐ名前を呼ばれてビビった)、
フォローしてくる(見に来たならフォローしてねという圧…)、
自分の話をする子は少なくひたすらコメントに返答する、
コメントから話を広げる(したい話が出来るのはほんの数秒)、
アイテム(課金されている)を貰ったらすんごいリアクションして喜ぶ
特に熱狂的なリスナーは”親衛隊”になる制度があり、この人たちが本人の代わりにコメントや挨拶をしてくる…

とにかくライバーが主人公に見えて
実は”リスナー様を気持ちよくする一挙手一投足が配信中延々と求められる”。


オンライン版・水商売じゃん、と言った感じ。
(※私は学生時代スナックでバイトしていたため水商売には一定の経験とリスペクトをもっている前提です)

しかも、ファンを増やしコインをいただく人気ライバーになりたいなら、
一日2時間ほぼ毎日配信するか、週に数回4時間以上の配信をするなどの必要がある。副業したい、おしゃべりが得意、なんて話じゃなかった。

(もちろん、歌配信やゲーム配信、飼ってるハムスターの定点観察配信など、雑談でないジャンルも用意されているが、感覚では、女の子が男性の課金に喜ぶ配信が多かった)


リスナーが「俺に反応してくれた」と感じて「この子を応援しよう」という状態になってくれるような配信をして、思考や時間を占領するサービスなのだ。結果として、お金もかけてもらうのが目標。(事務所が講義で言っていた)
ライバーは女性、リスナーは男性が圧倒的に多く感じた。
事務所の説明も男性に喜んでる姿を見せてという指導だったので、上記の解釈に至った。


私の好きな渡辺直美さんのインスタライブ切り抜き動画に、ライバーの真似をしているものがある。
爆笑していたが(直美さんも『あれってなんでみんな同じ喋り方なのw』と揶揄しながら真似していた)、現実、あれが男の人に求められている姿なのだ。

直美さん、アップした方、勝手に貼り付け失礼します<m(__)m>

まさにこのモノマネの通りの子ばかり。
鼻にかかった声ばかりで頭がクラクラした。
おまけに肌の露出が多い子や、コスプレの子、猫なで声の子、テンションがずっと高い子…会話の中身はまるでない。

私にはできない。事務所のオンライン講習を聞いてさらに確信した。
初配信日を月末に設定、アカウントに教えこまれた自己紹介文も掲載していたが、事務所にお断りの連絡をした。


私のやりたいこととは

事務所と話を進める前にアプリをDLして事前にどんな世界なのか覗いてみればよかったことなのだが、事務所も堂々と「稼ぐリアクション」を指導していることなどを知ったことが驚きだった。インスタやユーチューブとは根本が違う。
元々”話すことで発信したい”気持ちがあった私には、本業が滞っている今の時間を少しでもお金に換えられるなら、という気持ちが先走ってしまった。


やりたいことをしたいなら稼げない覚悟で始める、
稼ぎたいなら自分の気持ちよりビジネス戦略に徹底する、

どちらかなんだよね…

私は意志のない所に熱量は注げない
あれは雑談ライブじゃない、独断と偏見で言えば
現実の恋愛に熱中しない若者、水商売のお店に行く豪快なサラリーマンになれない(ならない)男性たちが、自分たちの顔やトークスキルは見定められずに女の子を好きなだけ眺め交流ができる、そんなアプリだ。
そして女性はドレスを着て接客するほどの時間・容姿・対応力のない子が、手軽に家で小銭を稼げる、そんなオンラインワールドだ。と思った体験であった。


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