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新着メール、なし

転職活動が終わった。

Gmailに毎日届いていたメールも来なくなる。

解放感と少しの喪失感とこれから始まる未来への期待が入り混じり、気持ちがふわふわしている。


思い返せば、転職活動を本格的に始めたのは直近3ヶ月ではあるけど、転職を考えるようになってからは丸2年という月日が経っていた。

ずっと長いトンネルにいた気分で、そこから抜け出せたのは解放感でいっぱいなのだけど、

もはや転職サイトを見るのが日常になっていて、転職を考え始める前の日常に、まだ戻れていない気がする。


この数年は本当に出口の見えないトンネルだった。

仕事とプライベートでどん底(まではいかないか)に近いところまで落ちかけた。

どん底までいかないところは、ラッキーだった。

周囲に助けてもらえることも多かった。

友人が「私」を会社名とか雇用形態とかそういうものさしで見ていなく、こんな私でも受け止めてくれたこと。

そういうところはとてもツイていると思う。

でも、何より自分が自分を許せなかった。

周囲の誰よりも「私」が嫌だった。


人を羨むくらいなら、私がなる。

足りない部分がたくさんあるから、持っている人や生まれながらにめぐまれている人からお裾分けしてもらおう!

そんな風に生きてきたけど、この数年間は思えなかった。

頑張っても頑張っても、どうしようもできないことがある。

頑張り方が分からない。

出口に到達できる術も持ち合わせておらず、そもそも出口がどこなのかも分からなくなっていた。

一つ分かったのは、私にとって「仕事」は、私が思っていたよりとても大切なものだった、ということ。


そうこうしている間に、withコロナへ。

2020年はお休みの年だった。

言い訳だけど求人も減っている。外出してストレス発散もできない。

現状の中でどう過ごすか、それしか考えられなかった。

結果としては、今年になってからギアが入り、タイミングも合い、結果自分にとっては120点で転職活動を終えることができた。

本当に良かった。

1ヶ月前はまさに佳境でしんどい日々だったことを思うと、最後まで頑張ってよかったと心から思う。


転職エージェントや転職サイトの退会手続きをすればするほど、メールが届かなくなる。

そして、「転職活動終わったんだ」ということを実感する。

もはやしんどい日々にも慣れて感覚が麻痺していたので、少しずつしんどくない日々にも慣れていきたい。

なにをしようか、なにを始めようか、まずはリストアップしていきたいな。

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