非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)について。その①。


なんだか今日は、関東地方は暖かいです。
夕方から気温が低下し、
明日は寒い一日となる予報のようです。

私は、
最近はめっきり飲まなくなった(飲めなくなった)ので、
肝臓は健康になったかなあとおもっていますが、
メタボでも肝臓に悪影響があるようです。

今回は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)。
Mayo Clinicから
Nonalcholic fatty liver disease。

概要
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)とは、アルコールをほとんど飲まない人がかかるさまざまな肝臓疾患の総称です。その名の通り、NAFLDの主な特徴は、肝細胞に蓄積された脂肪が多すぎることです。
NAFLDは、世界でも特に欧米諸国で多く見られるようになってきています。米国では、人口の約4分の1が罹患しており、慢性肝疾患の中で最も一般的な疾患です。
NAFLDの患者様の中には、肝臓の炎症が顕著で、進行性の瘢痕化(肝硬変)や肝不全に移行する可能性のある、進行性の脂肪性肝疾患である非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を発症する方がいらっしゃいます。このダメージは、アルコールの大量使用によって引き起こされるダメージと似ています。
 

NAFLDは、
ナッフルド もしくは ナッフルディー、と呼ぶそうです。
肝炎といえば、
ウイルス性肝炎やアルコール性肝炎が思い浮かびますが、
それ以外の脂肪蓄積によるNAFLDの方が多いそうです。

症状について
NAFLDは通常、兆候や症状を起こしません。症状が出る場合は、以下のようなものがあります。
・疲労感
・右上腹部の痛みや不快感

NASHや進行した瘢痕化(肝硬変)の兆候や症状には、以下のようなものがあります。
・腹部の腫れ(腹水)
・皮膚表面の真下にある血管の膨張
・脾臓の肥大
・赤い手のひら
・皮膚や目の黄ばみ(黄疸)
 

基本無症状で、
症状があっても、
なんとなくだるいかなー、
右上腹部が痛いかなー、
くらいの症状です。
進行すると、いわゆる肝硬変の症状になります。

原因
肝臓に脂肪が蓄積する人と蓄積しない人がいる理由は、専門家にもはっきりとは分かっていません。同様に、なぜ一部の脂肪肝が炎症を起こし、肝硬変に進行するのかについても、理解が限られています。
NAFLDとNASHは、どちらも以下のようなことが関係していると言われています。
・過体重または肥満
インスリン抵抗性(インスリンというホルモンに反応して細胞が糖を取り込まない状態)
・高血糖(高血糖)、糖尿病予備軍または2型糖尿病を示す。
・血中の脂肪、特にトリグリセリドのレベルが高い。
これらの健康上の問題が重なると、肝臓への脂肪の沈着が促進されるようです。人によっては、この過剰な脂肪が肝細胞の毒素として作用し、肝臓の炎症とNASHを引き起こし、肝臓に瘢痕組織が蓄積される可能性があります。
 



太りすぎ、糖尿病、高脂血症等が、
NAFLD/NASHに関連している様です。

リスク要因
NAFLDのリスクは、以下のような様々な疾患や状態によって高まります。
高コレステロール
・血中トリグリセリド濃度が高い場合
・メタボリックシンドローム
肥満(特に腹部に脂肪が集中している場合)
・多嚢胞性卵巣症候群
睡眠時無呼吸症候群
2型糖尿病
・甲状腺機能低下症(甲状腺機能低下症)
・下垂体の機能低下(下垂体機能低下症)

NASHはこれらのグループで起こりやすいと言われています。
高齢の方
糖尿病を患っている方
・体脂肪が腹部に集中している人
NAFLDとNASHの区別は、さらなる検査なしには困難です。
 

メタボには気を付けましょう。
糖尿病、高脂血症があるかたは要注意です。
睡眠時無呼吸症候群も関連あるようです(メタボの人が多いからか)。


合併症
NAFLDとNASHの主な合併症は肝硬変です。肝硬変は、NASHの炎症のような肝障害に反応して起こります。肝臓は炎症を止めようとするため、瘢痕化した部分(線維化)を生じます。炎症が続くと、線維化が広がり、肝組織をどんどん取り込んでいきます。
この過程を止めないと、肝硬変が引き起こされます。
・腹部に水分がたまる(腹水
・食道の静脈の腫れ(食道静脈瘤)、これは破裂して出血することがあります。
・意識混濁、眠気、ろれつが回らない(肝性脳症
肝臓がん
末期肝不全(肝臓の機能が停止している状態)
NASH患者の5%~12%が肝硬変に移行します。
 


肝硬変、肝不全、肝癌は命にかかわる重病です。
5-12%というのは、
結構高い数字ですね。

予防
NAFLDのリスクを減らすために
・健康的な食事を選ぶ。
果物、野菜、全粒粉、健康的な脂肪を豊富に含む、健康的な植物性食品を選びましょう。
・健康的な体重を維持する。
太り過ぎや肥満の方は、1日の食事カロリーを減らし、運動量を増やしましょう。健康的な体重の方は、健康的な食事を選び、運動をすることで、その体重を維持するように努めましょう。 毎日運動をしましょう。
 


他の疾患でも出てきましたが、
「食事制限、運動をして減量する。」が一番のようです。

ちょっと前に、雑誌で精神科と病理科のDrが、
「医者はあれこれいうが、言う事を聞かないほうが長生きする。」
と対談してるのを読みました(立ち読み)。

こういった過激な事を言ったほうが、
販売部数伸びるんでしょうが、
何の責任も取ってくれません。

せめて、血圧と血糖は気にした方が良いと思うのですが。


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