肥満細胞活性化症候群について。その③:食事など。

朝晩もだいぶ寒さが和らいだ気がします。
名古屋、松江では桜が開花したようです。
暖かくなって何よりですが、
今月末(29-30日)は黄砂が飛来する見込みだったり、
4月上旬はヒノキ花粉のピークだったりするのでマスクは手放せません。

今回も肥満細胞活性化症候群の続きです。
主に食べ物に関連した記事です。

Dietary Considerations for Mast Cell Activation Syndrome.
TheEpochTimes.March 26, 2024.

肥満細胞活性化症候群(MCAS)の症状を軽減するためには、高ヒスタミン食品を除去し、低ヒスタミン食を摂る必要がある。以下は、完全なリストではないし、これらの食品に対する反応は個人によって異なる。食品を除去することに重点を置くのではなく、代わりの食品を見つけることに重点を置くとよいだろう。このリストは、あなたが知らず知らずのうちに常食しているかもしれない高ヒスタミン食品について、何らかの指針を与えてくれる出発点となるだろう。

前回もでてきたヒスタミンについて、
アレルギー体質の方はちょっと食べるのを控え目にしてみては?
という趣旨です。

高ヒスタミン食品
一般的に、加工、発酵、熟成された食品はヒスタミンが多い。
・保存可能な加工食品、缶詰
・ザワークラウト、キムチなどの発酵野菜、漬物類
・ケフィア、ヨーグルト、サワークリーム、クリームチーズ、熟成チーズなどの発酵乳製品
・ベーコン、ソーセージ、サラミなどの加工肉、生肉、熟成肉
・オリーブ、ピクルス、マヨネーズなどの酢を含む食品
アルコール
・ピーナッツ、カシューナッツ
・チョコレート
・イースト製品
・アボカド、柑橘類、パイナップルなどの果物、ドライフルーツ全般
・ほうれん草、トマト、ナスなどの野菜
・シナモン、ナツメグ、アニス、クローブ、カイエンペッパーなどの香辛料

漬物、チーズ、肉、マヨ、ピーナッツなんかは特に大好物ですね。
食べるなと言われても食べます。
加工肉や発酵食品、アルコールなんかは、
なるべく控え目にはしてみますけど。

ヒスタミン遊離食品
これらの食品は白血球からヒスタミンを放出させる。
アルコール
・人工保存料や色素
・バナナ、チョコレート、乳製品
・ナッツ類、パパイヤ、パイナップル
・貝類、イチゴ、トマト、小麦胚芽
これらの食品を減らすことは有効だが、最終的な目標は、ヒスタミン経路が適切に機能するようにサポートすることである。高ヒスタミン食物の多くには栄養学的に優れた効能があるため(例えば発酵食品)、不必要にそれらを永久に除去することは避けたい。
体が治り始めるチャンスを与えるために、3ヶ月から6ヶ月の間、高ヒスタミン食品を食事から除去することをお勧めします。除去食で大きな改善が見られない場合は、ヒスタミンを分解するために体内で産生されるジアミン酸化酵素の補給を検討することが一般的に推奨されています。

イメージとしては、
発酵食品、乳製品なんかは体によいかと思ってました。
あまり気にしすぎるあまり、
全く食べないのはかえってよくないでしょう。

ジアミンオキシダーゼはヒスタミン代謝酵素です。

アルコールで阻害されるそうです。
私は、つまみにピーナツやチーズ食べながら飲むスタイルだったので、
抑制されまくりだったようです。

ジアミンオキシダーゼでググると、
大根とか太田胃散とか出てきますけど、
ジアスターゼつながり?
真偽不明です。


低ヒスタミン食とは?
MCASに直面している人は、高ヒスタミンまたはヒスタミンを放出する食品を制限しながら、より良い栄養摂取を構築するように努力することによって、免疫サポートの食事を作成することが重要です。特に、抗炎症作用のある食品を摂ることは、肥満細胞が自然に安定するように、体の炎症を抑えるのに役立ちます。

食べ残しは冷凍する:
冷蔵庫に食べ残しがあると、保存している間にヒスタミン濃度が上昇します。すぐに冷凍することで、これを防ぐことができる。
熟成肉は避ける:
肉を熟成させるとヒスタミン濃度が上昇する。例えば、牛肉は14~21日間熟成させることが多く、ヒスタミン濃度が上昇しやすい。屠殺後すぐに冷凍された肉を食べるのがベストだ。お近くの農家や肉屋で手に入ることも多いし、多くの定期購入サービスでは、屠殺後すぐに冷凍された高品質のタンパク質を玄関先まで直接届けてくれる。
糖質を制限する:
低ヒスタミン食を摂っている間は、血糖値の急上昇を避けることが大切です。これには、メープルシロップ、ライスシロップ、リュウゼツラン、ココナッツシュガーなどの精製された砂糖や、ヒスタミンを多く含むハチミツを避けることが含まれる。
外食を控える:
レストランで食事をしながら低ヒスタミン食を続けるのは非常に難しい。外食が必要な場合は、引き金になりそうなものを早期に再び取り入れないよう、自分で適切に調理した肉タンパクを持参するのがベストだ。

熟成肉とかおいしそうなんですけど。
(お値段も高いし、ちょっとくらいならいいのかな)
これからの時期、食べ残しはすぐに冷蔵庫へ。
ハチミツにもヒスタミンが多いようです。
外食も控えめに(お財布にもやさしいかも)。



非炎症性、免疫サポート食品
新鮮で栄養価の高い食品を食べることに重点を置きたい。できるだけ新鮮なものを手に入れるために、地元の農家やファーマーズマーケットで買うようにしましょう。野菜や果物を自分で栽培できればなおよい。以下は、低ヒスタミン食で摂取できる食品のほんの一例です:
野菜:
バターレタス、玉ねぎ、サツマイモ、アーティチョーク、ルッコラ
キャベツ、カリフラワー、青梗菜、大根、バターナッツとスパゲッティ・カボチャ、ズッキーニ、エスカロール、フェンネル、アスパラガス、ネギ、ブロッコリー、からし菜、ニンジン

ハーブ:
カモミール、イラクサ、ウコン、ガランガル、バジル、コリアンダー
ニンニク、ニラ、ミント、ローズマリー、パセリ、モリンガ、オレガノ

ナッツと種子:
ブラジルナッツ、キヌア、亜麻の種、麻の実

穀類:
キャッサバ粉、タイガーナッツ粉、亜麻ミール、ココナッツ粉

フルーツ:
桃、タルトチェリー、青リンゴ、ブラックベリー、マンゴー、ブルーベリー

タンパク質:
未熟成牛肉とバイソン。放牧鶏肉、豚肉、羊肉、七面鳥肉
鶏、ウズラ、アヒルの卵、新鮮な魚

脂肪:
牧草で飼育されたギー、ココナッツオイル、アボカド・オイル

なんだか聞きなれない食べ物がいっぱいです。
レタスやカボチャも日本では、
主に食べているのは1種類だけですが、
欧米では何種類かあるようです。
ジャガイモも種類豊富で、
バターポテトがおいしかった記憶があります。
自分で栽培はハードル高い。


その他の食物が引き金になる可能性
低ヒスタミン食を摂っていても、まだ症状が残っていることに気づくことがある。これは落胆すべきことではあるが、もっと考慮すべきことがあることを示す指標である。レクチンやシュウ酸塩を多く含む食品など、免疫系を悪化させている可能性のある他の食品成分を考慮する必要があるかもしれません。

レクチンとシュウ酸塩という言葉が出てきました。
これらも控え目が良いようです。

レクチンは植物に含まれるタンパク質の一種で、炭水化物と結合する。レクチンは植物が本来持っている防御機構の一部であり、同じ機構が人体に潜在的な炎症を引き起こす原因となっている。
レクチンを含む一般的な食品
・豆類、レンズ豆、エンドウ豆、大豆、ピーナッツ
・小麦などの全粒穀物
・ズッキーニ
・トマト、ジャガイモ、ピーマンなどのナイトシェード類

シュウ酸塩は多くの植物に含まれ、脅威に対する防御の一部でもある。シュウ酸塩はカルシウムの吸収を阻害するため、「抗栄養素」とみなされる。
シュウ酸塩を多く含む食品
・ビーツ、ルバーブ、サツマイモ、ほうれん草、アーモンドとカシューナッツ、スイスチャード、そば、キヌア、キドニービーンズ、ピーナッツ
ゴマと松の実、チョコレート



ほうれん草はシュウ酸が多く、
とりすぎは尿路結石の原因になります。
アク抜きをして、
カルシウムが多い鰹節をかけると、
シュウ酸の吸収が減ります

まあ、あまり神経質にならず、
参考程度にしたほうがいいでしょうか?
なんにせよ、食べ過ぎはよくないということで。
(ついつい、ピーナッツ一袋食べてしまうので気を付けます)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?