風邪症状後の長引く咳について

朝晩は寒いですね。
今朝は風のせいで体感温度も低いせいか、
手袋やマフラーがほしくなりました。

最近は、咳症状でお困りの方がおおいようです。
咳止めも、薬局に在庫がない状態が続いているようです。

verywellhealthから、
What’s Causing Your Lingering Cough and How to Treat It.

感染後咳嗽とは
風邪やインフルエンザなどの上気道感染後長引く咳を感染後咳嗽といいます。これらの咳はほとんどが乾性 (痰が少ない)で、感染後3週間以上8週間未満持続することを意味する「亜急性」と呼ばれることが多いようです。
感染後咳嗽はよく見られる症状で上気道感染者の4人に1人がかかると言われています。
 

風邪引いた後、熱などの症状が治まっても
しばらく咳が続くことあります。
忘れたころに治りますが、
私も当直中に止まらなくなって困ったことありました。

上気道感染症とは
鼻、副鼻腔、喉(咽頭)、声帯(喉頭のいずれかに発生する感染症のことです。
症状は通常7~14日続き、発熱、咳、喉の痛み、鼻づまり、くしゃみ、頭痛、筋肉痛などがあります。
長引く咳は、喉に溜まった粘液(鼻汁)か、最初の感染に関連する炎症が原因と考えられています。
上気道感染症大部分はウイルスによって引き起こされ、これらはすべて長引く咳の原因となります。
・ライノウイルス(一般的な風邪)
・インフルエンザ
・パラインフルエンザ
アデノウイルス
・呼吸器合胞体ウイルス(RSV)
インフルエンザ菌や肺炎球菌などの細菌によって引き起こされることも少なくありません。これらの細菌が副鼻腔に感染すると、細菌性副鼻腔炎と呼ばれ、抗生物質で治療するまでは感染後の咳のような症状を呈することがあります。


基本的にウイルス感染なので、抗生剤は要らないのですが、
副鼻腔炎では細菌感染を起こすことがあり、注意が必要ですね。

東京都感染症週報の定点観測では、
インフルエンザをはじめとして
咽頭結膜熱(プール熱)や溶連菌が流行っているようです(小児)。
マイコプラズマは、ほぼないようですが、
コロナもじわじわと増加傾向です。

 

また、感染後の咳の可能性を高める危険因子もあります。
例えば、大量の粘液を発生させる上気道感染症や、肺の粘液を十分に排出できない場合などです。感染後咳のリスクは、上気道感染症罹患期間が長いほど高くなる傾向があります。

 痰が多かったり、
長引く風邪は、感冒後咳嗽の可能性が高まるようです。

感染後咳嗽の診断
主に症状や身体的な検査に基づいて行われます。
風邪の症状がいつから始まったのか、どのような症状だったのか、現在の咳の特徴、他の症状はないかなどの問診がされます。
また、バイタルチェック(熱、心拍数など)や身体検査が行われ、その際に鼻の中を見たり、聴診器で心音や肺音を聴いたりします。
最近のウイルス性上気道炎、発熱がない、肺がきれい、8週間以上続いていない咳は、すべて感染後咳嗽の兆候です。

感染後咳嗽では、
胸部X線写真で異常が無く、
乾いた咳以外の症状に乏しい場合、
ということになります。

長引く咳の原因として、以下のような他の可能性もありえます。
・胃食道逆流症(GERD)
・喘息
肺炎または気管支炎
・細菌性副鼻腔炎
・百日咳(Bordetella pertussis)
・喫煙
・ACE阻害剤(高血圧の治療によく使われる薬)の使用
・うっ血性心不全
・肺がん


肺がんや心不全はこわいので
胸部X線写真くらいチェックしたほうがいいですね。
免疫力が低下した高齢者では結核再燃も要注意。
タバコはやめましょう。


鑑別診断のために行う可能性がある検査

胸部X線検査。感染後の咳嗽と診断されれば、所見は正常であるはずです。
副鼻腔や胸部のCT、pHモニタリング検査(食道内の酸性度を測定する検査)等。
治療
1.抗アレルギー剤
クレマスチンやクロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン薬で治療されます。
新薬よりも鎮静作用が強いですが、これらの抗ヒスタミン薬はウイルス感染後の咳を抑えるのに効果的です。

第一世代と呼ばれる抗アレルギー薬で眠くなります。仕事中はのめないですね。眠気が少ないものとして、
アレグラ、クラリチンジルテックなどがあります (第二世代)。


2.抗炎症薬
気道組織の炎症性変化に関連した感染後の咳は、喘息と同様に扱われます。
①吸入コルチコステロイド
②シングレア(モンテルカスト)のようなロイコトリエン受容体拮抗薬
プレドニンの経口投与 

上記の中では、吸入ステロイドが効果的でしょうか。
鎮咳薬(咳止め)も最初は効くんですが、
だんだん効かなくなるとよく言われます。
アレルギー薬は眠くならないものならのんでも、
さほど害が無いかと思われます。
症状が酷い時は、短期間のステロイド内服処方がされることも。
コデイン(オピオイド:アヘン類縁物質)もありますが、
長期間の薬物乱用による薬物依存症もあり、
お気軽には処方しにくいですかね。

家庭での療法
ユーカリオイル
無色または淡黄色の液体で、感染後の咳を和らげるなど、多くの健康効果が期待されています。
ユーカリオイルは、人の痰を緩めることで咳を鎮めると考えられています。
ユーカリオイルを煎じた蒸気を吸入することで使用できます。
また、ヴイックス ヴェポラッブのような、
ユーカリオイルを含んだ市販の製品を胸の皮膚に塗ることもできます。
口から摂取すると毒性があるため、決して口にしないことが重要です。
 

子供の頃、御世話になった記憶があります。
ヴイックス ヴェポラッブ。
効いてたのかよく分かりませんが。

②はちみつと紅茶・コーヒー
紅茶に蜂蜜を混ぜて飲むのは、しつこい咳を治すための定番の家庭薬です。専門家は、ハチミツの薬効は、抗酸化作用と抗菌作用によるものではないかと考えています。
感染後の咳には、ハチミツを入れたコーヒーを飲むと、咳が治まることがあります。
乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、生後12ヶ月未満の子供には決して蜂蜜を与えないでください。また、カフェインを含むお茶やコーヒーも与えないようにしましょう。
 

機会があったら、
今度のんでみます。
ブラックコーヒーは、
毎日大量にのんでますが。
(尿路結石がやや心配)

③加湿器
加湿器は、空気中に水分を放出することで、粘液を取り除き、咳を緩和するのに役立ちます。加湿器の中には、ユーカリやペパーミントオイルなどのエッセンシャルオイルを加えて、さらに咳を緩和させる機能がついているものもあります。
子供の場合は、必ずクールミスト式の加湿器を使いましょう。温かいミストの加湿器や気化式加湿器は、蒸気に近づけすぎるとやけどをする恐れがあります。
また、細菌やカビが繁殖するのを防ぐため、できれば毎日加湿器を掃除してください。


④塩水でうがいをする
塩水うがいは、のどにたまった痰をゆるめて洗い流すことで、咳を抑える効果が期待できます。
塩水うがいは、カップ1杯のぬるま湯にティースプーン半分の塩を入れ、溶けるまで混ぜ合わせます。そして、塩水を一口飲んで、頭を後ろに倒し、10秒前後うがいをした後、吐き出します。
小さなお子さんが確実に水を吐き出せるかどうかわからない場合は、これを試させるのは避けた方がよいでしょう。



塩水もいいんですけど、
アズノールうがい液でいいですかね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?