朝から暑いですね。
明日から、気温が下がるようなので今日一日我慢です。
前回認知症の話だったので、
介護でも困る、
認知症の周辺症状
(BPSD:Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)
の陽性症状に対処する時の話です。
正確には、せん妄とBPSDは違うのですが、
合併することもあります。
基本的には非薬物療法が第一選択です。
Alzheimer’s Society
Delirium-symptoms,diagnosis and treatment
時期柄でしょうか、コロナの話も絡んでますね。
以下の3つに分けられるようです。
せん妄といえば、これらの症状が思い浮かびます。
認知症の方ではこういった症状もみられます。
全然起きてこなくて食事もしないなど。
低動型せん妄だったようです。
①と②が混在することもあります。
せん妄は意識障害の一種で、認知症の症状であるBPSDとは区別されます。
せん妄は症状が変動し、適切な治療で軽快します。
認知症にせん妄が伴っている場合、
せん妄が軽快するとBPSDも改善するそうです。
ベンゾジアゼピン系の薬(睡眠薬、抗不安薬)や、
抗コリン薬(パーキンソン病の薬)も注意が必要です。
これらをまず行うべきだそうです。
そうはいっても、それでも興奮したり、暴言暴力が酷い場合もあります。
なんとかしてくれと言われることも多いです。
せん妄に保険適応がある薬はありません。
適応外使用です。
そうはいっても実際必要なので、いくつかの薬は例外的に使用してもよいことになってます。
これらの薬について、
以下のような違いがあるようです。
①ハロペリドール(セレネース):
注射剤あり。パーキンソン病、レビー小体型認知症で禁忌。
鎮静作用は弱く、睡眠を促すような作用が強いわけではない。
②リスペリドン(リスパダール):
液剤は効果発現が早い。
③クエチアピン(セロクエル):
半減期短い、糖尿病では禁忌。鎮静作用強い。
パーキンソン病やレビー小体型認知症でも使用可能。
④ペロスピロン(ルーラン):
半減期短い、糖尿病でも腎機能低下でも使える。
その他、適応外使用ですが、以下の薬も使用されます。
・オランザピン(グラマリール):
抗コリン作用強い、糖尿病で使えない。筋肉注射剤もあり。
口腔内崩壊錠は水なしで内服できる。鎮静作用は強い。
・アリピプラゾール(エビリファイ):
低活動性せん妄に有用かも。アカシジアのリスクあり。
・ロナセンテープ:
ハロペリドールに近い、かぶれやすい。
ちなみに・・・・