ちょっと、コロナ関連の話は控えてましたが、
Cleveland Clinic の感染症科から出た論文を紹介します。
Effectiveness of the Coronavirus Disease 2019 Bivalent Vaccine.
Open Forum Infectious Diseases.Volume 10, Issue 6, June 2023.
本文の考察では、バイアス(偏り)が多いことも予想され、
・2価ワクチンを打つ人はコロナウイルス感染に気を使っていて、検査を受けることが多いかも、リスクが高い行動を取らないかも。
・逆に、打たなかった人は、検査受けない傾向にあるかも、リスク高い行動とるかも。
・でも、有給休暇とるには核酸検査が必要だから調べてるだろう。
・重症化については少なすぎて検討できない。
などなど書いてました。
結論には、
2価ワクチンは「マイルド」に効いていたとかいてますが(30%以下の有効率ですけど)、すくなくともXBB優位な時期には全く効かなかったようです。
接種回数によって感染率が上がるのは「予想外」って書いてましたが、
本当はそっちをメインに書きたかったのでは?
日本では(日本だけ?)、
生後6か月から小児でも2価ワクチン推奨されてますが、
XBBには効かないし、
そもそも重症化も少ないし(小児科では熱発しても検査しないことのほうが多いみたいですけど)・・・・・。