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幼稚園生活を振り返って。

私と長男(もうすぐ卒園)が初めて今の幼稚園を訪れたのは

入園説明会でも入園面接でもなく「相談」だった。

別の園に通っていて、その園の対応や息子との相性に悩んでいた。

話を聞いてくれた現園の園長先生は、今思えば恐らく支離滅裂だったであろう私の話をよく聴いてくれ、温かく応えてくれた。

長男は長い間家庭保育だった。

今思えば、なのだけど、家庭保育というのは子供のあれこれを全部親(というか母親である私)が「抱える」ことになる。

そんなことは幼稚園に預ける以前(家庭保育期間中)にも本やネットやなんやで何度も聞いたことがあったのに、当の本人である私は「あれこれ抱えている」という実感はあまりなく、不安の強い息子のそばに常にいてやれることで逆に安心していたくらいだった。

のちに、幼稚園に通うようになってから、あの頃の自分がどれだけ多くを抱えて重たくなっていたかを思い知る。
自分では気づかないままに重たく固くなっていた私。

幼稚園に入ってから、少しずつほどけていった。

そこにいたのは、
夫よりも息子のことを解ってくれる担任の先生。

担任の先生も園長先生も、色んな子供を見てきて経験値が高い上に研究会などにも積極的に参加しているそうで知識も深い。本当に頼りになる方々で、その存在が心にあるだけでどれだけ救われたか、と今2年間を振り返って思う。

ーーー

現園では、園長先生に相談する母親の姿をよく見かける。

みんな、朝の正門前でも園内の廊下でもどこでも園長先生と気軽に話をする。明るい報告や世間話もあれば、重たい話もある。

涙ながらに話をしている人を見かけるのも珍しくはない。

私がギリギリの状態で園長先生に相談をしたのは、冒頭に書いた始めの1回だったけれど、園長先生は沢山の母親たちのギリギリを暖かく見守ってサポートしてくれている。

涙ながらに相談している様子が他の母親にチラ見えしていてもさほど気にしない(もしくは声をかけあう)ほど、母親同士もわりとオープンな園である。


「社会にはこんな暖かい場所があるんだ」

子どもも、親も、そんな風に思えたこの2年間が、今後生きていく中で力になっていくと思う。


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