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美術

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美術館巡りを趣味にしたい。
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#美術館

美術館へ行く、ポストカードを買う。

ポストカードが好きだ。 ポストカードは、小さな紙の中に芸術と物語が閉じ込められていて、見る人の気持ちをほぐしてくれる。 切手を貼ってポストに投函すれば、誰かにメッセージを届けられる軽やかさも良い。小さいけれど、働き者だ。 社会人になってから、美術館に足を運ぶようになった。 様々な美術展を回る中で、何かひとつ、その展示会を訪れた証のようなものを手元に残したくて、ポストカードを買うようになった。 いつも買うのは、その展示会で最も印象に残った作品のポストカード。 最も

美術展が好き。 |〈空間と作品〉展 アーティゾン美術館

目も眩むような暑さから逃れるように訪れた、東京・アーティゾン美術館。 そちらで開催されていた「空間と作品」展がとても楽しかったので、noteを書こうと思います。 アーティゾン美術館について アーティゾン美術館、名前は耳にしたことがありましたが、実際に足を運んだのは今回が初めてでした。 第一印象は、「都会の富豪の匂いがする」でした(良い意味で)。 アーティゾン美術館の前身は、ブリヂストンの創業者・石橋正二郎氏が設立したブリヂストン美術館。2020年1月に、現在のアーテ

美術展が好き。 |「マティス 自由なフォルム」展を、”自由に”鑑賞してみた

今回は、国立新美術館で2024年2月14日~5月27日に開催中の、「マティス 自由なフォルム」展について。 マティス、好きなんですよね。最初に開催案内を目にしてから、この美術展には絶対に行こうと決めていた。 美術展に足を運ぶのは久しぶりだったが、「そうそう、これこれ!」と楽しさを再認識して、今年もたくさん美術館へ行こうと決意した。 そして今回は、いつもとは異なる”自由な”鑑賞スタイルで、展覧会を回ってみた。 結果として、これまで美術展を見て回るときにうっすら感じていた

角川武蔵野ミュージアムに行ってきた話

みなさん、こんにちは。 むささびです。 先日、埼玉県所沢市にある角川武蔵野ミュージアムに行ってきました。 読書界隈では有名な、壁一面の巨大本棚があるあの博物館です。 写真右の岩みたいな建物が、角川武蔵野ミュージアムです。変わった形の外観は、隈研吾さんという方が設計を手掛けたのだそう。壁画のクセ。 天井まで続く壁一面の本棚、「本棚劇場」。圧巻です。30分に1回、この巨大な本棚全体にプロジェクションマッピングが投影されます。 見渡す限り、本、本、本。幸せです。本の配置