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ドラ●もん、欲しい?なりたい?

の●太になって、ドラ●もん欲しいですか?
それともドラ●もんになりたいですか?
ドラ●もんになったら、の●太の死をどんな風に受け入れるんだろう。そこにマインドはあるのかしら?
この筆者は、病気から自らをロボット化する、そんな実話です。

キーとなる言葉解説
 MND:脳から体を動かす伝達が、何かの原因でできなくなってくる難病。
    末端から痺れたり動かなくなっていく。
 ALS:MNDという病気のカテゴリの1つ。
    筋肉を動かす為の脳からの伝達を受け取るサイドに障害を負う。
 アバター:有名過ぎて説明不要な単語。
 AI:有名過ぎて説明不要な単語。筆者の思考や嗜好を勉強させる。
   いつか筆者を超える(ハズ?)。

本の要点
 体を上手く使えなくなる難病に、最新技術で克服しようとするお話し。
 SF小説や映画で、一度は見たし聞いた「サイボーグ」という言葉。今はフィクションとして認識される単語だと思う。ただMND患者にとっては、限りなくノンフィクションの領域になりつつある。医学的に治療を遅らせることすら難しいこの病気と共に生きる為には、その方法しかないのだから
(すいません。他の治療法あったらすいません)。
ロボット工学の科学者である筆者は、恵まれた社会階級で育ちながらも、社会規範の中で「異端」であると目覚めてから、目に見えない常識と戦ってきた。その半生や、大切なパートナーとの平穏な生活に住民権を得てきた社会の価値観の変化を織り交ぜながら、ゆっくりと病気は進行していく。
 肺呼吸と消化器系の器官。それは、人間が生きていく上で必要不可欠。まだまだ初期の段階で、医者や医療制度、MND協会の常識をなぎ倒し、味方につけ、全て人工の器官にする手術に漕ぎ着ける。
 生きる為に、彼は模索する。
 ただ模索の時間はあまりなくて、常に実践し改良する。あらゆる研究機関や企業をシラミ潰しに探せるのは、彼の驚異的なキャリアと能力のおかげなので、その点だけは、あまり私たちの参考にはならないと思う。
 最初から最後まで、読者(わたし)の関心は、今の彼の生活がどうなっているのか?という、無遠慮な好奇心しかなった。

ターゲットとしてる人達
 この難病に苦しむ人々に読んで欲しい。奇想天外な方法論かも知れないし、一体全体おいくら万円なのかは書いてないけれど、四肢を、或いは体内をこのようにすれば生きられる可能性がある。この希望は、とても大きいと思う。
 医療関係者。この物語は主にイギリスでの出来事ですが、勿論これまでのMND患者への対応や医療の方針に激震が走りました。
 まだまだ一般的ではないけれど、いつかこの方法に拒絶反応を示さない方々が出てきて欲しい。

心に刺さった内容
 ・精巧なアバターを作り、表情が無くなっても、動けなくなっても意思の疎通を図りたいという、筆者の生きる意思。
 ・いつか本人を超えてしまうであろう、AIの進歩とピーター2.0の境目。

。。。あれ?!日本のテレビ出てる?!
(すいません。テレビほぼ見ないので、何も知りません)
THANKS everyone!とか言ってるし。つまり、彼は元気です。

読了:2021/10月ごろ


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