【麻酔維持期】麻酔科医は遊んでいる？
「言い訳」からはります
「麻酔科の先生って、麻酔中遊んでますよね？」
本を読んでいたり、スマホをいじっていたり、寝ていたり
現場を見たことがある人はそう感じるかもしれません。
麻酔科医は想像以上にいろいろな「内職」を維持期にやっています。
「患者さんをみてないじゃないか！」
批判はごもっともです。
日本麻酔科学会も
「安全な麻酔のためのモニター指針」で
現場に麻酔を担当する医師が居て、絶え間なく看視すること。
としています。
つまり、
本来は内職などせずに常に患者さんの状態を見る必要があります。
しかし、現実は違います。
麻酔の維持期は患者さんの状態が落ち着いていて、あまり手をかけなくてもよい状態です。
というよりも、
そういう状態になるように麻酔科医が調整しています。
飛行機でいうところの
「オートパイロットモード」
です。
警戒はするけど、
完全に手を離すわけではない。
でも手ぶら運転。
正直、ちょっと気が抜ける時期です。
不測の事態に備えて、一息つくタイミングでもあります。
===
今回は内職の良い悪いについてはおいておいて、
実際問題、どんなことをやっているのか？
お話ししていきます！
ゲーム（マインスイーパー、つむつむなど）
学生実習時代
とても印象に残っているできごとが、
「麻酔科医が麻酔中にマインスイーパーを爆速でクリアする」
という姿でした（笑）
電子麻酔チャートを動かしている
Windowsでやってました。
特に楽しそうでもない、
頭を使っている様子もない、
眉ひとつ動かさず
ただただ、カチカチとクリックして
クリアしていく。
非常にシュールな光景でした。
要するに
暇つぶしだったんだろうなぁ、と思います。
しかし
異様に早かった。
コーヒーブレイク？
麻酔導入が終わるやいなや
缶コーヒーを片手に新聞を広げる
そんな嘘みたいな
話がありました。
即退場ですね。
麻酔科医って
本当にいろいろな人がいるなぁ
と思った
フレッシュマン時代の話です。
寝る
夜通しの手術で、ストレッチャーを運び込んで寝ながら麻酔をした
なんていう逸話を聞いたことがあります。
それはレアケースだとしても
一定の音程とリズムで刻まれる
モニターの音は眠りを誘います。
不思議なことに
音程が下がったり、リズムが速くなったりすると目が覚めます。
目はつぶっていても
耳だけは起きている。
当直明けは完全におちていることもありますが、、。
勉強（論文、教科書、雑誌）
王道の、なんだか許される感のある内職です。
教科書を読んでいるのは
フレッシュマン。
気になる論文を読んでいるのは
スタッフ。
麻酔の雑誌「LiSA」は骨太な内容なのに、簡単に書いてあるので人気ですね。
読書（小説、漫画、自己啓発）
医学以外の本。
お昼交代のとき、
麻酔器の上に置かれた本はみなそれぞれで興味深いです。
大枠は
小説、漫画、自己啓発本に分かれます。
気がつくのは
投資や経営の勉強をしている麻酔科医がそこそこいるということ。
これは所にもよりそうですね。
資料作成（学会、勉強会）
PCやiPadをひらいて
キーボードを打っている人もいるでしょう。
学会前か、勉強会前か、講義の準備か、教科書を書いているか
「麻酔中が一番はかどる」
なんていう人もいます。
超個人的なことですが、
あたらしいMacBook Airが薄くて軽くて
バッテリーもちもいいということで
気になっています。↓
術前診察（カルテ診察）
電子カルテがあれば
明日の患者さん情報を
集めることができます。
今の患者さんを麻酔しながら
次の患者さんの戦略を練る
麻酔はまだ始まったばかりなのに
維持期になると終わった気分になります。
麻酔は
「麻酔計画を立てて導入するまで」
がかなりの割合を占めているのでしょう。
スマホ
これまで紹介してきた、全ての内職ができるのがスマホです。
ゲーム、勉強、読書、資料作成
麻酔計画に必要なことも調べられます。
そのほかにも
ニュースをみたり
株取引をしたり
買い物をしたり
メールを送ったり
会議をしたり
ホント
なんでもできますね。
最近は
スマホをいじっている＝仕事をしている
ことも多いです。
まとめ
さて、
ここまでざっくばらんに麻酔中の内職についてお話しました。
麻酔科医は
麻酔以外にもいろいろなことをやっていましたね。
明らかにアウトな内容もありました、、。
すくなくとも
患者さんの安全が確保できる範囲内で自己研鑽や仕事をするべきなのは間違いありません。
最後まで
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