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書籍紹介『目の見えない私が「真っ白な世界」で見つけたこと 全盲の世界を超ポジティブに生きる』

『目の見えない私が「真っ白な世界」で見つけたこと 全盲の世界を超ポジティブに生きる(浅井 純子)』という本の紹介です。

Twitter上で日常のさまざまな出来事を発信されている浅井純子(じゅんじゅん)さんの本です。

個人的にご縁があり(浅井さんと言えば差し入れで頂いた、北極のアイスキャンディーが浮かんできます)、Twitterでフォローさせていただき講演会や社交ダンスなどいろんなことへポジティブにチャレンジされている発信を追わせていただいていました。

僕の友人のけんちゃんも登場しています笑。

本は浅井さんの半生を綴った第1部と、全盲になって気づいたことについての第2部からなります。

なんせ第1部のタイトルが「はじめまして。ポジティブ全盲ウーマン、浅井純子です」なんですよ。

ポジティブすぎるやろ!笑

みんながみんなポジティブになれる訳ではもちろんないのでしょうが、見えないということをポジティブにとらえる浅井さんの言葉のパワーは本当にすごいんです。

全盲になっても前向きな考え方のオンパレード!

すごいんです!これが。

年齢も、国籍も、性別も、何もかも相手に尋ねないとわからないことに対しては、

年齢、性別、肩書きなど、すべてを取り払って、まっさらな気持ちで相手を好きになったり、尊敬できたりしたほうが絶対に幸せだと思うんです。

手引きや車のドアの開け閉め、飲食店で椅子に座らせてくれたり、食事の取り分けをしてくれるパパ(パートナー)の行動が、海外の人が自然に行うレディーファーストなのだと気づいて、

そうだ!これから私は、「手引き」を「エスコート」とにします。なんて素敵なんでしょう♡

目が見えなくなって、レシートや説明書、保証書、ダイレクトメールなどの「紙」や、使わない食器やお洋服など分からないものを捨てるミニマリストになったことを、

私は目が見えなくなってシンプルな生活を始めました。
スマートライフと呼びましょう♡

全盲になり、ウィンドウ・ショッピングができない、テレビも写真も見られない、旅行に行っても景色が見られないことに対して、

ですが、それをずっと「できない」と考えるか、できない中にも自分なりの楽しみを見つけられるかは、自分次第かな? といまは考えるようになりました。

「隣の芝生は青い」と言いますが、以前は青くみえた芝生もだんだんなくなり、いまでは自分の下には「黄金の芝生」が敷き詰められているような気がします。そして、そのふかふかの芝生の上でたくさんの学びを得ています。

外出先などよトイレでペーパーやタッチセンサーを探し当てる(規格が統一されておらず見えていても分かりづらい)不便さに対して、

「どこにあるかわからんねん!」とネガティブに思うよりも、「さぁ! 今日はどこに宝物が隠されているのかな?」と思ったほうが、ストレスもなくて楽しいですよね。なので、私は、せっせせっせと個室の壁を触りまくって宝物を探しています(笑)。

こんなふうにポジティブ浅井節が、たくさん。盲導犬ヴィヴィッドとの掛け合いも楽しませてもらいえます。


「人生をやり直せるなら、いつに戻りたい?」
   と聞かれたら、
「いまがいちばん良い!」
   と即答できるくらい、楽しい人生を歩んでいます。

今が一番幸せ!と言い切れる浅井さん、素敵ですよね。


もちろん、みんながみんなポジティブになれ!と言うつもりではありません。そんな風に考えられない方もたくさんいると思います。浅井さんも元からスーパーポジティブだった訳ではなく、眼のことで思い悩んで過ごした時間がたくさんあったそうです。


僕個人はネクラでネガティブな性格なのですが笑、この本を読んでいて、感情のコントロールについて学んだときに出会った「リフレーミング」を思い出しました。

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(画像はSlide Player「支援手順書の作成プロセス 実践・演習1~5・講義2」より)

同じ状況でも、「これだけしかない」とも「まだこんなにある」とも考えることができます。そうして考え方が変われば、自分の気の持ちようが不思議と変わっていきます。

ネガティブな僕ですが、仕事で子どもたちと関わる中ではなるべくポジティブな言葉で伝えるように意識しています。

ポジティブにリフレーミングできることが、本の帯で椎名桔平さんが紹介しているように、浅井さんの"HAPPYの法則"かもしれません。

そんな前向き全力投球な浅井さんからパワーをもらえる本の紹介でした。


浅井さんはTwitter上でも毎日ポジティブな発信をされています。この本のためにサインも練習されたそうです笑。こちらもぜひ覗いてみてください。



表紙の画像はAmazon.co.jpより引用しました。