体験記事「鞆の浦ミュージアム」
以前、アール・ブリュットの記事で紹介した鞆の浦ミュージアムへ行ってきました。
鞆の浦ミュージアムとは
鞆の浦ミュージアムは、ジブリ映画ポニョの舞台にもなった、広島県福山市鞆の浦にある美術館です。全国で3番目に開館したアール・ブリュットの美術館として、さまざまな展示会を開催されています。
奇しくも福山は僕の祖父母が眠る土地。お墓参りのついでに立ち寄りました。
展示会「きょうの雑貨」
福祉の現場から生まれた様々な雑貨を集めてお伝えする展示会です。全国各地にある障がい者支援施設や家庭で創作された「作品」や生活の品々が集まりました。
(画像は鞆の浦ミュージアムより)
町屋の雰囲気の入り口を進みます。
全国各地から集まった魅力的な品々が並んでいます。気になった展示を紹介していきます。
社会科教員なので、伝統工芸品の津軽塗の箸置きやお箸に惹かれてしまいます。
お洒落なトートバッグやポーチ。硬貨がデザインされたポーチがすごく気に入りました。
なんとも言えないアンニュイな表情のキャラに心を鷲掴みにされました。もちろんポストカードは購入しました。
ひらがな、カタカナの文字とイラストが刺繍された作品。自分がつくった「ひらがなカード」「カナカカード」が浮かんできて、じっくり観させていただきました。
金子隆夫さんの「生きるための名言集。」シリーズ。銭湯で知り合ったおじさんについてなど、謎の文章に何故だか心が惹かれてしまいます。
可愛らしいカラフルな配色の手ぬぐいやポーチが並びます。
ポーチやポストカードなどが並ぶ。ポストカードの「ありがとう」と「楽しくね」の文字にほっこりします。
可愛らしい焼き菓子のメニューがとってもお洒落な雰囲気なのでパシャリ。実際に焼き菓子をつくって販売されているそうです。
「ぎこちいい。」「パスワードは神だのみ。」などの言葉がストライク。「ぎこちいい。」はなかったので、「不自由なことのまんなかは自由。」のポストカードとマスキングテープを購入。
ジオラマのように立ち並ぶお地蔵さん?やコックさんたち。味があります。
おしゃれなブローチや髪ゴム、イヤリング。
娘のおみやげに欲しかったカラーは残念ながら売り切れ…
鹿や虎、パンダなどのカラフルな張り子や赤べこが並びます。
パステルカラーが可愛らしいカップやお皿。
段ボール製のノートルダム大聖堂やコルコバードのキリスト像、東京タワー、エッフェル塔。幼少期から段ボールやペットボトルで工作に取り組まれてきたそう。
なんとも言えない表情の陶器製のパンバッチやお皿。というかしゃくれすぎやで笑。
しょうぶ学園さんの前面に大量の「チョコレート」の文字が描かれたTシャツは買うかどうか悩みました。
シーサーとミニハニワの焼き物。なんとも言えない味わいがある表情です。
おにぎりやカレーライス、ケーキやパフェのブローチ。
これまた味のあるブローチ…語彙がなくてすいません…でもめちゃいい感じなんです。
カカオ豆からチョコレートができるまでの全製造工程に一貫して関わる「ビーン・トゥー・バー」チョコレート工房で作られたチョコレート。包装紙は母体事業所の利用者が描いた絵がデザインされているそう。
休憩スペースとショップスペースありました
写真は撮り忘れました…笑。
ショップスペースは展示されている作品も販売されていて、どれを購入するか悩みました。戦利品がこちらです。
趣味のポストカードと、ベートーヴェンのブローチ、マスキングテープです。
スタッフさんとお話も
閉館間際で他のお客さんがいらっしゃらなかったこともあり、受付のスタッフさんとも支援学校教員ですと挨拶してから、少しお話ししました。
素敵な作品づくりというか、魅せ方は美術関係の大学や専門学校を出た方を雇って進めている施設があること。僕の購入したマスキングテープの作者の方は、お母さんがグラフィックデザイナーで作品のプロデュース?みたいなことをされたこと(ヘラルボニーさんの話もしました)。
僕の働く自治体でも支援学校の児童生徒による作品展があって、ポストカードやクリアファイルの販売はされているけれどそれ以上の商品展開はされていないこと。
支援学校ではどうしても「就労」ということに重きが置かれるので、作業の力を伸ばしたり、集団で活動できることへの指導が多くなること。
卒業した先のこのような創作活動があることを、教員にも施設の方々へも広く伝えていきたいこと。
なんて話をしました。
有意義な時間を過ごさせていただきました。
参加されていた事業者や個人の紹介
いろいろ(京都)
いやーどこも凝ったつくりのホームページですね。InstagramやFacebookなどのSNSを活用されたり、作品をホームページやminne、BASEなどで販売されているところもたくさんありました。
ただ「いろいろ(京都)」さんだけがホームページを発見できず…
…会場のQRコードを読み込んでおけばよかった
…知っている方教えてください。
ぜひリンク先を覗いてみてください。
まとめ
鞆の浦ミュージアムさん、小さな建物ですが見応え抜群で2周し、グッズコーナーで何を買うかなやんだりととっても楽しませてもらいました。
自宅からは距離があるので気軽に…というわけではありませんが、祖父母のお墓参りのときには、今度は子どもたちと一緒に立ち寄りたいなぁと思います。
他のアール・ブリュットの美術館にもまた行きたいなぁ。