随筆 すっかり春ですね(僕と付き合ってくれませんか)

 日中の最高気温が20℃近くまで上がる日が当たり前になりつつあり、街路樹にはすっかり葉っぱが生え揃い、虫も飛び回る。いささか風が冷たいですが、日中の火照りを心地よく冷ましてくれる。外に出ればぽかぽかと体全体で温もりを感じて、すっかり過ごしやすい季節になりました。
そう、春です。私だけかもしれませんが、春になると彼女を作りたくなります。
ひどい話ですが、女性と話す事が、おそらく私の中でもっともストレスが発散されます。死にたい。 
 女性と話したいだけならスナックでもコンカフェでも行けよバカヤローとお思いになるのは確かにその通り過ぎてぐうの音を通り越して土下座まで行けますが・・・寂しいじゃないですか。 常に心の中に鎌首をもたげるこの思い。『彼女が会話してくれているのは仕事だからであり、私自体は喋るじゃがいもなのだ』
 しかし、そのお店のスタッフの皆様はとても素晴らしい方々で、少ない小遣いを握りしめて通ってしまいます。 帯広の『コスプレ・サブカルバー アトリエ』
この記事を読んでくださった心優しいあなたにぜひお勧めしたいお店です。
 閑話休題。詰まるところ、自分自身を受け止めてほしいという感情が常にあり、そんな身勝手なわがままを受け止めてくれる存在をフラフラ探し彷徨いたくなるというのが私にとっての春という季節です。・・・以前交際していた唯一私のことを好いてくれた女性は私から別れを切り出したんですがね・・・・。てめえで勝手にセピア色にしちまった訳です。解釈は違うかもしれませんが、この東京紅葉の歌詞が今の僕に突き刺さります。
 交際中常に付き纏っていたのはおままごとをやっているような気恥ずかしい感覚。出勤前にキスをしたりどこかへ無理矢理でかけてクタクタになったり、なんでか自分でもわかりませんがいつしか耐えられなくなり、特に理由も告げぬまま振ったのです。あれから5年は経ちましたがいつも思い出すたびに、申し訳ないという気持ちとどの面がという気持ち。後悔と自責とそんな綺麗な言葉で自分を守ろうとする浅ましさで消えてしまいたくなります。酔った勢いで飲み屋のねーちゃんを口説くバカなのに・・・。せめて幸せになっていて欲しいものです。
 あれから6年自戒するまでもなく中身も容姿も朽ち果てているため無事に独身を貫いてしまっております。私のもっとも卑怯だと思う部分です。結婚は恐ろしいが都合よく心と身体で女性と楽しみたいという欲。他人を受け入れるつもりのない自分、他人に受け入れて欲しい自分。こうして文字に起こすと恐ろしく破綻したクソ野郎でした。びっくりした。
 初恋の女の子はいました。いまでも可愛かったなーと思うのですが、天真爛漫で、頭もよく、程よく暗い部分もあり・・・まぁ見た目がド好みでした。
 今でもその子は夢に見ます。私は、その子の名前の読み方すらふんわりしたまま連絡をとっていたのですがね。へっ。
 速い話が、自分には女神様が必要なのだと思います。この世間に顔向けできない自分を肯定してくれる存在が。それを他人に求めるのは違うことだと思ってもいます。10代の時より、知識は増え、経験を重ね、自分で考えられる範囲、世界への解像度はレベルアップしたと思っているのですが、肝心要の私自身の心は中学二年生の頃から何も変わっていないんだと、こうしてアドリブで長文を書くたびに思います。端的に換言するとセックスしたいです。 お疲れ様でした。
 ・・・・・いつになったら、この性欲の鎖を制御できるようになるのでしょうか・・・・
 
まさかいらっしゃらないとは思いますが、ここまで読んでくださった貴方に最大最強の感謝と僕が信じる神のご加護がありますように。
 本当にありがとうございます。
 

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