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YouTube動画を分析してみた、の話

最近、面白い動画を見つけました。

謎解き統計学|サトマイ  さんというチャンネルです。

私は近いうちに、自分の前世探究のエピソードなどを紹介する動画を作りたいなー、と思っていて、その動画スタイルをどのようにしたら良いかな、と勉強するような視点でYouTubeを見ています。

こちらのチャンネルで扱うテーマも面白く、動画構成も勉強になるなぁ、と感じたので、視聴しながら分析してみました。今回はそれを紹介します。

まず、動画を視聴する際の私の心の様子を「なんちゃって数値化」してみることにしました。

ステータスは以下の通り

【期待度】…そのときの話題や動画内容に対する期待度で、上限を100とする。

【満足度】…期待した事柄に対してどのくらい満足したのかを、パーセントで表す。

【視聴体力】…見るのが疲れた、飽きた、眠くなった、など、視聴の継続が困難になったときは「視聴体力低下」や「視聴体力消耗」という表現にする。


動画のポイントごとに経過時間を表示し、その時点での【期待度•満足度•視聴体力】がどのような状態かを記入して行く。

また、YouTubeのシークバーには「リピート回数グラフ」が付属しており、リピート回数の多い箇所が分かるようになっている。
ので、その箇所にも注目しながら視聴する。

では、以下、動画内容の実況と分析となります。


謎解き統計学サトマイさんの動画分析

題名:【何者かになりたい】どうやったら何者かになれるのか解説しました#自分探し

再生時間:22分
再生回数:約20万回/11ヶ月
高評価:約8000

リピート回数最大:8:30   14:30

【】の中は私の感じた期待度や満足度などを数値化したものです。

オープニング

「何者かになれるかもしれない」
「そのやり方は正直意味がない?」
本編中のセリフを切り抜きし、テーマと疑問を手短に伝える。

22秒【期待度70】


テーマ発表


共感性のあるトーク
「何者かになりたいけど」と考える人へ

他人と比較して落ち込んでしまうという悩みに対して
一つの打開策(ホリエモンの言葉の紹介)

でもそんなのできないじゃん
難しいじゃん

今はオンラインサロンで有名人と繋がれる

「どのようにして何者かになれるのかを統計的なデータを元に解説していきます」

2分37秒【期待度75】


「今日のポイント3つです」

①才能・適職診断が役に立たない理由

②偶然を引き寄せるスキル

③何者かになろうとするのは「これじゃない探し」

2分58秒 【期待度80】



トピック①
共感性エピソードの提示
からの「適職診断」

正直あまり意味がない

科学的根拠がない
強みとは文脈により変わる
強みとは所属する集団によって相対的に変わる

自分(サトマイさん)の強みの具体例を紹介
勝てる分野でポジションを取りに行くスタイル

「何者かになりたい」のであれば、自分の強みが相対的に優位になる「土壌選び」が大切になる

6:20【期待度が満足度に転化•80】


今治タオルの事例紹介

タオル製造のときに出る「ホコリ」を、キャンプなどの着火剤として販売

ある一面では弱みになるものでも、分野が変われば強みになる、という話

8:30【満足度90、次のトピックへの期待度へ移行】

「セレンデピティ」
無関係な点と点を結びつける

次のトピックで詳しく解説します



トピック②偶然を引き寄せるスキル

スタンフォード大学教授
「計画的偶発性理論」【期待度75】

個人のキャリアアップの8割は偶発的なものによって決定される
偶発的なことを計画的に導くことでキャリアアップしていくという考え


9:15【期待度キープ】

「計画的偶発性理論の5つの指針」


見解の補足(サトマイさんの私見)

リスクを取れ、の意味
リターンとリスクの意味
リスクとは「予測した値から、結果がどのくらいブレそうか、というブレの幅」=不確実性

超高速ビルから生身の人間が落ちたときのリスクは
ゼロである

確実に死ぬことが分かるので、結果の値のブレがない

リスクをとる、というのは危険を犯すという意味ではなく、予測したものから結果がブレることもあるということをうけいる、ということ。

12:00【期待度キープ、しかし若干気だるさを感じる。なぜか→「説明」を受けていると感じるから】

イチロー選手の言葉の紹介

学びジプシーにはまる人」
何かの学びに短期的なシンデレラストーリーを求めてしまう

役に立たない学びであったとしても、そのコミュニティで「人脈をつくろう」というふうに思考をシフトチェンジできる人は自己投資が上手。

14:30【期待度、満足度がやや低下。しかし次のトピックへの期待度が高まる】

トピック③
「サンクコストバイアス」
一度はじめたらやめられなくなってしまうのをサンクコストバイアスという。

それに関する大学の実験結果を2つ紹介

「迷ったらやれよ」というのが証明された実験の紹介

何かに迷っているとき、それに対して何か行動を起こした人の68%が、その後の人生の幸福度が上がったと感じた。


「最初の答えは考え直した方がいい」というのが証明された実験の紹介

テストを直感のみで解答したものより、最初の答えを見直して書き直したほうが正解率は四分の三上がったという実験結果


17:37【視聴体力の消耗を感じる】

そろそろ動画のまとめに入って行きたいんですけども
とのアナウンス

そもそも「何者かになりたくてもなれない」のは当たり前

すぐに芽が出ないのが普通

18:50【ズコー】

本編終了(約19分)

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最後はズコーとこけてしまいましたが、それでも大変有意義な視聴ができました。
この説明だけでは何を言っているか分かりにくいと思いますので、良かったらサトマイさんの本編動画をご覧になってみて下さい。


さて、分析していて面白いなと思ったのは、シークバーのリピート曲線のMAXの箇所は、確かに【満足度や期待度】が高くなっているということです。

逆に言うと、動画の面白いのはそこがMAXで、特に2つ目の14:30に関しては、「さあ、次はどんな面白い知識が得られるんだろう!ちょっと疲れたけど、次のトピックに期待しよう!」という気持ちになりました。

しかし残念ながら、次のトピックでは面白さが失速し、意外性や納得性のある答えを得ることができませんでした。

何者かになれないのが普通であり、ちょっと触った程度で結果が出るようなものでもない。短絡的な成功を求めちゃダメよ、というような、「普通」の回答に辿り着くというオチでしたので、ズコーとこけさせていただきました。


今治タオルの話は良かったですね。
本来は「捨てる」対象であり、なんなら火災の原因にもなるぐらいに燃えやすい「タオルのホコリ」なんですが、その「燃えやすい」という特性を活かして、キャンプなどの着火剤として売り出すというエピソードでした。

ある側面から見れば弱みになることでも、舞台を変えれば強みになる、というのはとても良いエピソードですね。

私のフス戦争研究も、日本人では研究してる人がほとんどいないから、たぶん私が日本一になることもできるんです(笑)
あとはこれをどーやってマネタイズするかを考えなくっちゃ。
マネタイズってのは、より多くの人に届けることにも繋がりますから、大切なことです!


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