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レチノール、ナイアシンアミドetc よくみかける美容成分まとめ

流行りの化粧品の情報をいち早くキャッチするためには美容有効成分について頭の片隅にいれておきたいところです。

ナイアシンアミド?レチノール?レチノイド?酢酸レチノール??フラーレン??

耳にしたことがない用語ばかりだし似たり寄ったりでよくわかんない、、、のでまとめてみました。

肌悩みにあわせて化粧品を選びたいので調べてみました。良かったら参考にしてください。

レチノール、ビタミンA、ビタミンA誘導体

ゼオスキン、エンビロンなどのドクターズコスメによく配合されている成分です。

レチなんちゃらとよく表記されていると思います。レチノール、レチナール、トレチノインなど。似たよう名前だけど何がどう違うの?という点も含めてまとめておきます。

ひとまずレチなんちゃら、なんちゃらレチなんとか、はすべてビタミンAの仲間でビタミンA誘導体、もしくはレチノイドと総称します。(以降、「ビタミンA誘導体」で話を進めます!)

 

どんな効果?
・ターンオーバー促進

・↑によるメラニン排出、美白効果

・真皮刺激によるコラーゲン生成

 

ビタミンA誘導体が体内で何をしてくれるかというと、細胞を作る遺伝子をオンにしてくれます!ビタミンA誘導体が遺伝子を働かせるようにしているわけですね。

遺伝子は細胞を作るので、ビタミンA誘導体がターンオーバー促進に効果があるという事に納得です。ターンオーバーは古い肌をどんどん下から押し出していき、その時にメラニン色素が排出されるのでトーンアップします。

 

余談

ただビタミンA誘導体を取り入れても細胞を作る材料となる「タンパク質」がなければいくら遺伝子を働かせてもしょうがないかなと思います。

同時にタンパク質も多めに摂取すると相乗効果期待できそうですね。

サラダチキン買わなきゃ。。。。

 

色んなビタミンA誘導体


言葉で説明が難しいのでとりあえず下の図をご覧ください。

画像1

パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール、レチノール、レチナール、レチノイン酸、を総称してビタミンA誘導体またはレチノイドと呼ばれます。

ちなみにレチノールがビタミンAです!

化学構造はだいたい同じだけど端っこが微妙に違うだけなので、ほぼ同じ作用と思ってもらってOKです。

 

ビタミンA誘導体、じゃあどんな違いがあるの?

図にも示したように効果の良し悪し、壊れにくさが異なります。

パルミチン酸レチノールは効果は弱いけど壊れにくい

(生理活性が低いけど安定性が高い)

美容皮膚科で処方されるレチノイン酸は効果は高いけど壊れやすい

(生理活性が高いけど安定性が低い)

 

というような違いです。

 

スキンケア商品を調べると

「守りのレチノイドが配合されています」

という説明文を見かけました。

これは効果が他と比べて弱いけど壊れにくいレチノイドを使っているよ~!という意味になります。なんとも分かりづらい・・・・。

きっとパルミチン酸レチノール、酢酸レチノールを使っているのでしょう。

 

上記でレチノールがビタミンAと称しましたが、すべてひっくるめてビタミンAと呼ばれることもあるので注意が必要です!

 

ビタミンAは以上です。次行きます!

 

セラミド 


一度は聞いたことあると思います。

正体はなんだかよくわからないけど、とりあえず良い成分なんだろうということはイメージできます。

 

どんな効果?
・うるおいを保つ(=バリア機能を保つ)

・シワ改善

 

肌の角質の細胞と細胞の隙間を充たして安定させて、水分が飛ぶのを防ぐ役割がある細胞脂質というものが肌のバリア機能の1つになっています。

この細胞脂質にはセラミドが50%含まれています。

スキンケアでセラミドを補えばバリア機能改善ということになりますね~!

バリア機能が整えば、水分がとびにくくなるのでシワも改善されそうです。

 

セラミドは何種類もある
人の体の中で確認されているセラミドは12種類もあります!

セラミドの化粧品を調べたことがある人ならわかると思いますが

セラミド1、2、セラミドEOP、セラミドNSなど「セラミドなんちゃら」がたくさんあります。どんなセラミドになんの効果があるか、、に対しては正直不明なところです。

 

余談(とばしてOK!)

スフィンゴイド塩基を持つスフィンゴ脂質の仲間と脂肪酸の仲間が合体したものがセラミドです。

12種類セラミドがあるということですが、スフィンゴ脂質4種類と脂肪酸3種類の組み合わせから12種類あるという事です。

スフィンゴ脂質4種類はこれ

・ジヒドロスフィンゴシン

・スフィンゴシン

・フィトスフィンゴシン

・6-ヒドロキシフィトスフィンゴシン

脂肪酸3種類はこれ

・脂肪酸(長鎖炭化水素のカルボン酸、ノンヒドロキシ酸)

・α脂肪酸(カルボン酸のCの隣のC(α)にヒドロキシ基がついたもの)

・エステルω-ヒドロキシ脂肪酸(2重結合が2つある不飽和脂肪酸)

ある化粧品ではセラミド類似体としてフィトスフィンゴシンが配合されていました。

セラミド類似体??セラミドじゃないの??と思ってしまいましたがフィトスフィンゴシンはスフィンゴ脂質4種類のうちの1つなので「あ、セラミドの片割れね~!」と思えば良いですね!

原則、化学構造が似ていれば似た作用をもつので類似体でも問題ないと思います。

セラミドは奥が深くて調べるのにとても骨が折れました。。。

 

ナイアシンアミド


別名ニコチン酸アミドです。

医薬部外品だとこちらの名称が作用されます。

ニコチンと聞くとタバコの悪いイメージが先行してしまいますので「ナイアシンアミド」という表記になっているのでしょう。

ビタミンBの仲間でもあります。

 

ナイアシンとナイアシンアミドどっちが良い?
 

体の中では ナイアシン→ナイアシンアミド→NAD

と形を変えていくので

「ナイアシン」と「ナイアシナミド」どっちが良いんだろう~!

ってなる事があるかもしれせんが、

体の中で同じ物質に変換されるのでどちらでも良いです。強いて言うならより最終物質に近いナイアシンアミドが良いかもしれないですね。

ちなみにNADはさまざまな生体反応に必要となってくる物質です!NAD!だいじ!!!

 

どんな効果?
・バリア機能改善

・シワ改善

・美白

 

バリア機能改善、シワ、毛穴改善
お肌のバリア機能を担っているものは前述で説明したように主に「セラミド」です。

ナイアシンアミドは何をしてくれるかというとこのセラミドを体内で作るのを手伝ってくれます!

ナイアシンアミドがバリア機能を改善してくれるという事なので

同時にシワにも効くという事ですね。すごい~。

 

 

余談(とばしてOK!)

更に詳しく説明するとセラミドはグルコシルセラミドとスフィンゴミエリンから作られます。当然ながらこれを作るのにも前段階があります。

セラミドの原料になるグルコシドセラミドとスフィンゴエミリンは

セリンとパルミトイルCoAの二つが合体することで作られます。

この二つが合体するためにはSPTという酵素が必要です。

この酵素がなければ作られません。

ナイアシンアミドはこのSPTの働きを助けてくれます!

まとめるとナイアシナミドはセラミドの原料の原料を作るのを助けてくれる という事ですね~。

 

美白効果
メラノサイトというメラニンを作る場所があってそこから表皮にメラニン色素を受けた渡すことで肌に気になる色素が現れてしまいます。

ナイアシンアミドこのメラニン色素の受け渡しを邪魔してくれる作用があります!

やったね!

セラミドを作るのも助けてくれるしメラニンの受け渡しも邪魔してくれるので最高だよな!

 

The Ordinaryの「ナイアシンアミド10%亜鉛1%」が毛穴改善に良いって聞いたんだけど、ナイアシンアミドの毛穴改善の効果は?

これに関してはよくわかりませんでした!!

お手上げです!!

ナイアシンアミドの成分を調べると、うーん、、毛穴改善ってはっきりないなあという印象を持ちました。私が探しきれていないだけかもしれませんが。

亜鉛が皮脂を吸着してくれる効果はあるようです。

ナイアシンアミドの毛穴改善効果についてはThe Ordinaryの商品に限ったことかもしれませんし前述で説明したナイアシンアミドの効果のおまけ的なものかもしれません。

 

フラーレン


ダイヤモンドと同じ元素(C)でできています。そういえばミュゼで脱毛しに行ったときに「フラーレンという美容成分が~、、、」というコメントを見かけて

フラーレンって化学の教科書に出てきた黒鉛とダイヤモンドの同素体だよなあ、、お前美容成分になったん??ってずっともやもやしていたのですがちゃんと調べたらすごいやん!!!!!!ってなりました。

 

どんな効果?
・高い抗酸化力(ビタミンCの172倍)

・毛穴改善

・バリア機能改善

(・日焼け止めの効果をブースト)

(・育毛、キューティクル改善)

 

高い抗酸化力
肌の老化であったり炎症であったりシミができたり、、などお肌に起こる不都合はほぼほぼ酸化によって起きてしまいます。

酸化に関連するものとしてスーパーオキシドとか活性酸素があります。

フラーレンはこの活性酸素を解消してくれる働きがあります。

しかも抗酸化力があると言われているビタミンCのおよそ172倍だとか。。。!

酸化は奥が深くて勉強してもうまいこと説明できるようにはなりませんでしたが

とりあえず酸化はエイジングや炎症などの美容の大敵で、抗酸化力のある美容成分は超ありがたーい!ということでOKでしょう。そういうことにしておきましょう。

 

毛穴の改善
毛穴の悩みは永遠の悩みです。なんでこんな毛穴あるの、、、きもいよ、、、

と毎日鏡を見てそう思ってしまう方、私だけじゃないはず!

毛穴は一説によると過剰な皮脂分泌と皮脂の酸化によって目立ってしまうそうです。

毛穴が目立ちがちな人は皮脂に酸化しやすい不飽和脂肪酸を多めに含んでいる傾向があります。

ですので高い抗酸化力のフラーレンを取り入れれば皮脂の酸化を防げて毛穴が目立ちにくくなります!

実際にフラーレンを使ったグループ、使わなかったグループで比較を行ったところフラーレンを使ったグループの方が毛穴が目立ちにくくなったという検証結果もある程です。

毛穴レスも夢じゃないかもー!!!

 

余談(とばしてOK!)

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸で何が違うかというとざっくり言うと二重結合があるかないか、です。飽和脂肪酸は二重結合がありませんが、不飽和脂肪酸は二重結合を持っています。脂肪酸においては二重結合があるほうが酸化されやすいです。

不飽和脂肪酸の多い、少ない、は体質によって決まるんでしょうか?それとも食生活から?

どちらにしろここらへんは頭の良い人たちに解明してもらいたいところです!

 

バリア機能改善
前述で示した細胞間脂質のほかに角質細胞の外側の構造にもバリア機能として役割を担っているものがあります。これにおいてはCEとインボルクリンが大切なのですが、紫外線によってCE、インボルクリンが減少してしまいます。ですがフラーレンがこの減少を防ぐどころか回復してくれるそうです。すごいなフラーレン!

セラミド、ナイアシンアミドとはまた別のアプローチ方法でバリア機能改善をしているのですね!

 

 

トラネキサム酸


 化粧品に配合されるときはトランサミン、トランシーノと表記されます。

トラネキサム酸は美容目的以外に口内炎や湿疹などの症状に対してお医者さんから処方されることもあるようです。

抗プラスミンという作用も持っていて止血剤にも使われます。

 

どんな効果?
・肝斑 、シミ予防

 

肝斑、シミが出来るのを防ぎます。

紫外線を受けた肌はプラスミンが発生します。プラスミンは何をしてしまうかというとメラノサイトに「色素作って!」と促してしまいます。。。常識的な量のメラニンを作っていたメラノサイトはこのプラスミンの作用によって必要以上にメラニンを作ることになり、シミや肝斑ができてしまいます。

必要以上の色素をできないようにプラスミンを邪魔すればいいんじゃね?

ってなります。

そう、トラネキサム酸はこのプラスミンを邪魔してくれます。

なので肝斑、シミ予防になるのですね!

「元からあるシミなどを根底からなくす」というよりかはこれ以上悪化させないように予防できる成分でしょう。

 

 

アゼライ酸


 海外ではニキビ治療薬として承認されています。

日本ではロート製薬が販売しているDRXAZAクリアという製品がこの成分を含んでいます。

 

どんな効果?
 ・毛穴のつまり解消

・抗菌

・皮脂分泌抑える

・抗炎症作用

・メラニン抑える

 

なかなか多彩な効果を持っていますが日本ではあまり知られていない&未承認なので情報が少なかったです。海外では頻繁に使われているみたいなので早く日本でも承認されるようになってほしいです。

アゼライ酸は小麦に含まれている成分、つまり天然成分なので刺激が少ないとか。

 

 

以上になります。適切なスキンケア用品選んで早く美肌になりたいんご。

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