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AIの翻訳なんか使えねえよと言う意見について

このプロジェクトに使われているかは不明ですが、最近のLLM(chatGPTなど)は、画像生成AIにおけるi2iやLoRAのように追加の学習を連動させる事が出来るようになっています。

RAGやナレッジベースと言う手法です。

RAGは、ハルシネーションが多いLLMに対して、的確な検索結果を返します。答えが一つしかない場合に特に有効です。

ナレッジベースは、あらかじめ設定などをLLMに読み込ませて理解を深めます。文脈などに特殊な理解が必要な場合に有効です。

AIによる翻訳で問題になるのは、AIが知らない作品オリジナルの単語や設定でしょう。

AIの基礎トレーニングは一般化なので、独特の翻訳は出来ません。そこで人間の翻訳家が、AIの学んでいない設定などをRAGやナレッジベースに登録しておけば、ミスは格段に減るのです。

そもそもAIの利点として、ミスのチェックに使えますから、基礎的な文法やスペルミスはすぐに見つかります。これに、翻訳家の作品ごとの知識を合わせれば、かなり精度が上がりますよね?

つまり、これからの翻訳家の仕事は作品ごとにRAGやナレッジベースを作る仕事になっていくでしょう。

同様に絵描きも、LoRAに絵を提供する仕事をメインにする時代が来ると私は予想していますが、それを実践する人がまだ少ないので、ちょっと悲しいですね。

ちなみにデルタもんのプロジェクトは、そう言った仕事に使える生成AIのモデルケースを目指しています!

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