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トロンについて

こんにちは。映像作家で小説家の榊正宗です。

ここ数日、めっちゃ肉を食べて過ごしました。肉は糖質が少ないので体重は増えないと言われています。半信半疑でしたが、ためしに肉をたっぷり食べる生活を送ってみました。

驚くことにマジで体重が減りました!

ところが、大きな誤算が。

ずっと順調だったお通じが、ブラックになってしまったのです!ブラックというのはつまり、お通じの色のことであります。バナナ色からネットリしたブラック色へ……。

肉は、食べ過ぎるとお通じが悪くなる=腸内環境が悪化すると言われています。いまやってる置き換えダイエットは、低カロリー、低糖質のものをたっぷり食べまくって、食事の量は増やして、体脂肪は減らすというものです。誤解してほしくないのですが、肉が体に悪いというわけではなく、大量に食べるのは良くないと言う事ですね。野菜やこんにゃくは大量に食べても今の所悪い影響は出てません。つまり、肉は炭水化物の置き換えには向かないようです。

肉はやめて、シーチキン、納豆、たまごでタンパク質を摂る以前の食事に戻したいと思います。

▼ここ最近食べている、健康ダイエット飯

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【レシピ(というか材料)】卵、きゅうり半分、トマト半分、キャベツ1/8くらい、こんにゃく麺、シーチキン、納豆1パック、ちくわ一本、マヨネーズ、塩、七味唐辛子

【調理方法】切る→どんぶりに入れる(終わり)

めちゃくちゃお腹いっぱいになります。というか、かなり腹にたまるので、これ以上食べれません(笑)あと、意外にかなり美味しいです!

このメニュー(と似たようなメニュー)を毎日2食食べても、健康的に痩せています!特に、お通じがめちゃくちゃ良好です!どうやら、腸内環境改善に良い食材のようです。

ちなみに、糖質を減らしすぎるのも良くないそうなので、不足した糖質はおやつでじわじわと補給しています。糖質は、即効性があるので、まとめて摂るよりも随時補給したほうがいいのです!

さて、今日のテーマは「トロンについて」です。映画のトロンではなく、国産OSのトロンです。拙作の社長少女は、トロンをモチーフに書いたSF小説です。ですが、実はトロンについてちゃんと調べことがありませんでした。この機会にしっかり調べておきたいと思います。

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🔳トロンとは

トロン……というか、正式にはTRONプロジェクトと呼ばれるものは、坂村健氏が提唱する、純日本製のリアルタイムOSのことです。1984年6月に始動しました。

TRONとは、「The Real-time Operating system Nucleus」の略字だそうです。映画のTRONとの関係については、「そういえば、このプロジェクトを始動する前に、映画をみたかもしれないけど、関係はないかなぁたぶん」みたいなこと坂村氏はおっしゃってるそうです(笑)。

1984年頃には、組み込み向けのITRONと、パソコン向けのBTRON、それらを統合するシステムであるMTRON、といったロードマップがあったそうです。その後も様々なバージョンが生まれました。

現在は古いTRONの規格は徐々に使われなくなり、T-Engineプロジェクトに統合されています。その用途は、かつてのTRONが得意としてた、組み込み向けの分野が主力となっており、なかでもIoTの分野では急速に普及しているそうです。

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🔳トロン開発者坂村健博士

坂村健氏は、IoTの原型となるオープンなコンピュータアーキテクチャ構築のための「TRONプロジェクト」を1984年に開始した人物でコンピュータアーキテクト(電脳建築家)という肩書で活動されています。建築家?と疑問に思われる方もいると思いますが、TRON以外にも、家具、住宅、ミュージアム、ビル、都市などへの広範囲なデザイン展開を行っているそうです。

【実績など】
2002年よりYRPユビキタス・ネットワーキング研究所長を兼任。2009年より東京大学大学院情報学環 ユビキタス情報社会基盤研究センター センター長を兼任。2017年4月から東洋大学情報連携学部「INIAD」学部長就任。IEEE Life Fellow, IEEE CS Golden Core Member。2003年 紫綬褒章、2006年日本学士院賞、2015年 ITU150周年賞受賞(ビル・ゲイツと同時期)。

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🔳トロンの衰退

トロンは1988年頃に、日本全国の小学校に導入されようとしたことがありました。しかし、同時期にアメリカとの貿易摩擦で発せられた、スーパー301条により制裁に合ってしまいます。ところが、トロンはそもそもスーパー301条で制限されるようなものではなく、無料で使えるオープンな規格であり、アメリカ側にもメリットがあります。つまりアメリカの勘違いだったわけですね。トロン協会から再三にわたって「誤解だ」と抗議したそうです。これが通って、トロンはスーパー301条対象品目から外されました。ところが、多くの企業が制裁を受けたことに不安を感じてしまい、トロンの採用を見送ることになったそうです。その結果、小学校への導入は無くなってしまいました。うーん。採用されていたら、日本のIT化はもっと進んだかもしれませんね。残念です。

この時期に、偶然にもマイクロソフト社がウィンドウズを日本の企業にも売り込み、次々と採用していきます。国内ではなかなか、足並みの揃わない日本企業はトロンから距離を置いてしまいます。

もったいない話ですよね。

パソコン向けのBTRONもほぼ採用されず、BTRONがベースになった超漢字というパソコン向けOSも流行ることはありませんでした。梵字、変体仮名、甲骨文字などが扱えるという点で、漢字研究者やお坊さんには、需要があったそうです(涙)。

2006年発売の『超漢字V』はWindows上で動くPCエミュレーターとしてリリースされましたが、まあ、なんというか流行りませんでした。う、うん。これは個人の感想ですが、OSの名前がダサ(ry

トロンは組み込みOSの分野では現在も広く使われていますが、結局パソコンの分野では普及出来ませんでした。また、現在でいうガラケーにもトロンは広く使われましたが、ガラケーが衰退したので、現在ではAndroidとiOSが主流となり、こちらの分野でも衰退しました。

しかし、トロンは復活しつつあります。現在は後継であるT-Engineプロジェクトが、IoTの分野に向けて、広く使われ始めているそうです。

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🔳IEEEで標準化

2017年トロンフォーラムが推進する「マイクロTカーネル2.0」が、米電気電子学会(IEEE)で世界標準規格にされました。トロンフォーラムが保有するOSの仕様書について、両者で著作権譲渡契約を結び2018年中にはIEEE標準化委員会により標準仕様が公開されています。

IEEEの標準規格では、無線LANプロトコルで有名な「IEEE 802.11」や、「POSIX(ポジックス)」と呼ばれるUNIX系OSの「IEEE 1003」などがあるそうです。ちなみに、ポジックスは、AndroidやiOSなどのベースにもなっている規格です。OSで標準化されているのは、ポジックスとトロンだけだそうですよ!

この標準化で、日本発のOSが世界に普及する流れを作ったようです。凄いですね。

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🔳トロンと都市伝説

日航機墜落事故にトロンの開発者17名が乗っていたという都市伝説があります。実はこの都市伝説を社長少女ではモチーフにしています。しかし、当時の乗客名簿を見ても、それらしき一団はありません。

http://www.snet.ne.jp/milk32/123meibo.html

↑日航機墜落事故の名簿がありました

どうも、松下電器の社員をトロンの関係者だとマスコミが流したという説もあるようです。坂村博士はご存命ですが、この都市伝説について話題にされたことはないようです。

日航機墜落事故はトロンの関係者を殺害するために米国によって仕組まれたという陰謀論もあるようですが、坂村氏が普通に世界に向けてご活躍されていることを考えると、妄想の類のようです。

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🔳トロンの復活

トロンは、現在世界40%のIoTの核となる組み込みOSになっています。

現在では、デジタルカメラの内部装置、自動車の制御、電気炊飯器、エレベーターの制御、コピー機そして、宇宙事業等に広く使われています。

一時は衰退仕掛けた日本発のOSトロンですが、今後はIoTの分野で世界的に発展してほしいですね!

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(引用元URL)

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