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Googleフォトのプライベート写真は生成AIに利用されるのか?

順当に考えれば間違いなくGoogleフォトの写真食わせてるんだろうなぁ… 数年前まで無制限アップロードできてたのも、世界中のありとあらゆる高品質な写真を(場合によってはEXIFから取れる位置情報付きで)収集してAI用データセットに使うためと考える方が自然

👆上記について心配な人もいると思うので解説しておきます。

多分Googleフォトを食わせると言うのは、半分は本当かもですが、おそらく生成まではやってないと思います。

結論:Googleフォトがユーザーのプライベート写真を生成AIの学習に利用している可能性は低く、むしろ画像認識技術の向上のために限定的に使用されていると考えるべきです。

1. 利用規約の目的と範囲

Googleフォトの利用規約には、ユーザーがアップロードしたコンテンツを使用する権利がGoogleに付与されると明記されています。これにより、Googleはサービス向上のためにユーザーの写真や動画を利用することが可能です。しかし、ここで重要なのは「サービス向上」という文言です。これには、例えば画像検索や顔認識の精度向上、写真の自動整理機能など、直接的にサービスの利便性を高める技術が含まれると考えられます。

2. プライバシーの保護と生成AI

一方で、ユーザーのプライベート写真を直接的に生成AIに学習させることは、プライバシー保護の観点から非常にリスクが高く、また利用規約やプライバシーポリシーに明示されていない限り、Googleがこのような行為を行う可能性は極めて低いと考えられます。Googleはこれまでもプライバシー保護に関して厳しい姿勢を示しており、ユーザーの信頼を損ねる行為は企業戦略としても不合理です。

3. 画像認識技術の利用

Googleフォトがユーザーの写真を使っているとしても、それは主に画像認識技術の向上のためと考えられます。具体的には、写真内の人物、場所、物体を自動的に認識・分類するためのデータとして利用されているでしょう。これにより、ユーザーが自分の写真を効率的に整理・検索できるようになります。

生成AIとは異なり、画像認識は写真の内容を解析するだけで、新たなコンテンツを生み出すことはありません。したがって、この部分においてユーザーのプライバシーが侵害されるリスクは低いといえます。

まとめ

Googleフォトの利用規約には、サービス向上のためにユーザーの写真を利用する権利が含まれていますが、その利用範囲は画像認識技術の向上に限られると考えるべきです。生成AIの学習にプライベート写真が問答無用で使用されるという懸念は、現状ではほぼないと言えるでしょう。ユーザーのプライバシー保護は依然として最優先事項であり、Googleもそれを無視することはないはずです。

Googleがヨーロッパでプライバシー保護に関連する規制を違反した場合、制裁金を受ける可能性があります。ヨーロッパでは、GDPR(一般データ保護規則)が厳格に適用されており、ユーザーのデータを適切に扱わない場合、企業に対して巨額の制裁金が科されることがあります。

もしGoogleがユーザーのプライベート写真をAI学習に利用していることが確認され、その利用が透明性やユーザーの同意を欠いていると判断された場合、Googleはこの規制の下で制裁を受ける可能性があるでしょう。過去には他の大手テック企業も同様の理由で制裁を受けた事例があり、Googleも例外ではありません。

したがって、GoogleがAIの学習にユーザー画像を利用する場合、その使用方法が規制に完全に準拠しているかどうかが重要です。特にヨーロッパでは、ユーザーのプライバシー権が強く保護されているため、違反があれば厳しい対応が取られるでしょう。

これらのポイントを踏まえ、Googleフォトを安心して利用できると考えられます。

とは言え、画像認識技術の向上は確実に画像生成AIの品質を高めるため、そう言う意味では、生成AIのために学習させた言えなくもないと思います。当然ですが、誰かのプライベート写真がそのまま出る事は無いと思われます。

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