自殺について少し皆さんに知っておいてほしいこと
難しいタイミングであることは承知しておりますが、自殺について少し皆さんに知っておいてほしいことがあります。
※noteの記事はXのポストに一部補足を追加しております。
人の精神が参ってしまう仕組みについてです。
(補足)
私は精神科医などではありませんので、医学的に厳密な話ではありませんが、わたしの経験などを踏まえて分かりやすく説明しております。私自身が自殺を考えて閉鎖病棟に5ヶ月入院したことがありその経験と一般的知識からの解説となっております。なかなか経験しないと分かりにくい部分を説明しております。
かつて人間は野生に暮らし、猛獣などと遭遇するとアドレナリンなどが分泌され脳が活性化し、危険を回避するために身体機能と精神力を一時的に増幅させ、多少無理をしてでも危機を脱するための機能によって生存してきました。いわゆる、火事場のクソ力と呼ばれるものです。
これは、簡単に言うとバーサーカーモードで逃げながら戦うという、めっちゃ無理をしてる状態なんです。ですが、そんな危機がしょっちゅうある訳ではありませんので、危機がすぎれば無理をした分だけ休む事でこの仕組みは成立していました。
しかし、この野生の機能が現代ではおかしな働きをしてしまいます。
その引き金がSNSでの誹謗中傷です。
SNSで攻撃されると、まるで野生で猛獣に襲われたような状態になります。つまりアドレナリンなどが多量に分泌されます。これは攻撃的な言葉に身の危険を感じるためです。SNSでの炎上では絶対に悪手だと言われている反撃をしてしまうのも、アドレナリンによる興奮状態になってしまうためです。
大昔なら、反撃しつつも最終的には猛獣から逃げおおせればそれで終わりでした。
ところが、SNSでは24時間休み無く、猛獣が押し寄せるわけです。SNSでの誹謗中傷を見続けると、アドレナリンなどの過剰分泌で長時間覚醒状態になり、比較的短期間で不眠から、うつの症状が発生します。
精神がいつもと違うと感じたら、すぐにSNSから距離を置いてください。炎上などが原因で誹謗中傷されると真面目な人はそれに真摯に対応してしまいます。
個人的にはSNSの強すぎる正義感には疑問を感じますが、世の中をかえるのはとても難しので、まずは自分を守ることを考えてください。こういった炎上は有名でなくても巻き込まれることもあります。他人事と思わずに明日は我が身とおもって聞いてください。
SNSでの攻撃に対して、体は臨戦状態になるため「戦わなければ死ぬ!」みたいな興奮状態で、ついつい反撃し、SNSから離れられなくなります。これは野生とは異なるSNSという状況に人間が対応できないために発生する急性SNS中毒のようなものです。なんとか、理性で乗り越えてSNSを断つ決断をしてください。
人は辛いという理由だけで簡単に死んだりはしません。
(補足)厳密に言えば人が自殺を考える理由は非常に複雑で、単一の要因では説明出来ません。辛い経験も一因ですが、他の多くの要素も関係しています。私が論じている辛いという言葉の意味は、「辛い」というのが主観的であり、このくらいなら辛くないだろうという感覚で誹謗中傷する人もいることを問題視しております。さらに問題なのは、さほど辛くない状況でも自殺に至る危険があることです。第三者からみて辛そうに見えてもそうではない場合もあります。ここで言いたいのは、辛さだけではなくSNSの仕組みが死を招くトリガーになる危険性についてです。(文章の最後にさらに補足があります)
辛いという理由で自殺するという状況は、一般の人が思うよりもあまり起きません。なぜなら、大抵のことより死ぬ方が辛いからです。
ですが、SNSでの誹謗中傷からアドレナリンの過剰分泌から不眠になり、短期間でうつ病のような状態に陥ると、あっさりと自ら命をたってしまうことがあります。これは急性のうつ病のようなものだと思われます。この場合、人が死に至る厳密なストーリーはなく、ただその引き金は、精神の疲弊とそれによる脳内物質の異常分泌です。
悲しくて…辛くて、死ぬのではなく、わりと勢いで死に至ってしまうため、なかなか周りも対処出来ません。私自身、SNSの炎上から自殺を考えて、なんとか思いとどまり、閉鎖病棟に5ヶ月入院した経験があります。
うつ病も治り、健康になったいまは、死のうとは思いませんが、当時を考えると完全に思考が麻痺していたのを思い出します。アドレナリンなどの分泌異常起きると、死に対する恐怖心がなくなることを経験しました。つまり、辛いから死ぬのではなく、わりとハイテンションで積極的に死を選択してしまう事があるのです。これは本当に危険な状態です。
自分がそうなってしまう前にSNSと距離を置くことも大切ですが、SNSの使い方もマナーを守って欲しい。
SNSを使うすべての皆様にお願いがあります。
なにかの炎上をみかけても、そこに乗っかって正論をぶつけるような活動には参加しない人になってください。その意見がもし正しかったとしても、正論で24時間攻撃を続けられると、どんな人間も耐えられません。
SNSをストレス発散に使ってる人は多いと思います。
ですが、一人ひとりの小さな正義よりも、その先にいる人の命を守る事を優先して下さい。自分のストレス発散をグッと我慢して、攻撃的なリプなどに加担しない・拡散しない人になって下さい。自分の考えが正しいと思っても、それを多くの人が一人にぶつければ、相手を殺してしまう事があることを理解して下さい。
「いや違う、自分は悪くない、正義のためにやったんだ!」という気持ちをグッと抑えて、SNSの仕組みそのものに危険があると言うことを理解して行動してください。
もし仮に、相手に確実に非があったとしても、SNSでの私刑に加担しないで下さい。法的にもそれは許されません。
炎上に加担しないことを、少しでも多くの人がネットのマナーとして身につけることを心より願っております。
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(以下自殺全般について補足です)
上記の文章は、医学的なものではなく、すべての人に当てはまる治療行為として受け取らないで下さい。また、すべての自殺が精神障害を伴うという事ではありません。脳内物質は無数にあるため、病気が特定出来なこともあります。すでに、自殺を考えている人や自殺未遂を繰り返している人、その関係者は、適切な医療行為やカウンセリング、経済支援、その他問題を解決できるであろう公的機関にお問い合わせ下さい。この文章でわたしが言いたいのは、あくまでSNSでの誹謗中傷に起因するであろう自殺についてです。それ以外の自殺については説明として網羅できておりませんので、人にアドバイスする場合は慎重にお願いします。ただ、SNSでの誹謗中傷から自殺につながるケースは近年問題になっており、一般の健康で経済的にも問題ない方に突然襲いかかることが多く、一般的なケースと比較して対処が間に合わないことがあるため、このような文章を書かせていただきました。どうかご理解の程よろしくお願いします。
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