見出し画像

三次元

どうしてもわからないことがあるんだ

領域(わかった!答えがないのが答えだ)

選択肢という言葉の意味だよ

領域(三次元の娯楽にしかない言葉だよ)

彼らが選択に拘る理由が分からないんだ

領域(分からないというよりそれが答えなんだけどね)

彼らはそれを運命だと言ったりするよね

領域(運命は三次元娯楽の定番だよね)

でも時間も空間も本来は並列に存在してるじゃない?

領域(あえて並列性を失わせるのが良いのはわかるよ)

なんで彼らは、時間と空間に対して
答えが一つだと考えるんだろうか

領域(答えがないのも答えだって常識でしょ)

いや、たしかに彼らの世界では、
右に行くか左に行くかの空間的な制約は無くても
おなじ時間に両方は選べないよ

領域(この感覚がなかなか奇妙でおもしろいけどね)

だけど、彼らだってやり直すことはできるはずだよ

領域(死の概念も三次元娯楽のフィクションだけどね)

そういう意味では僕たちと同じなんだ

領域(違うと結論はでているけどね)

え?三次元オタクだって?

領域(認めるよ!三次元オタクだよ!)

まあ、そういった運命に翻弄される彼らを見るのは嫌いじゃないよ

領域(運命はこの世界にはないからね)

でも、現実とは違うじゃないか

領域(現実と違うから娯楽なんだけどね)

三次元の世界なんてあくまでフィクションでしょ?

領域(実際にあったら怖いよね。死とかしゃれにならん)

三次元ディスプレイで
彼らが運命に翻弄される姿をみるのは
娯楽としては面白いよ

領域(はじまりと、終わりというのがあるのが特に面白いよね)

でも、リアリティがないなぁと思うんだよ

領域(リアルは現実で十分だけどね)

いや、たしかにリアリティを
三次元に持ち込むのは野暮だと思うよ

領域(運命がないリアルな三次元は商業的に失敗する)

三次元嫁萌えーとか言ってないって!
ぼくは、そういうオタクじゃなくて
あくまで三次元の世界とぼくら四次元の違いを
楽しんでるだけなんだよ!

領域(三次元ディスプレイには擬似的に時間を体感できるからね)

最近は四次元ディスプレイなんてのもあるらしいけど
四次元VRは娯楽というより現実なんだよなぁ

領域(時間が流れだと体感できるから三次元が面白いのに)

ぼくらにとって選択肢という言葉は
架空のものでしかないけど
彼らはこれを現実として見ている
それが面白いんだよ!

領域(三次元最高!)

時間と空間が同時に複数存在しない世界なんて
たしかにロマンチックだと思うよ

領域(三次元コンテンツの領域は増えているからね)

このロマンチックという言葉も
三次元娯楽から生まれた造語だったね

領域(現実にロマンチックなんて現象はないけどね)

ある人の仮説によれば
我々の祖先は三次元から四次元に
移ってきたという人もいるよね

領域(その証拠はどの領域にも存在しないけどね)

ぼくらが三次元に惹かれるのはそのためだって

領域(領域の拡大こそ人生)

あの説がどれくらい科学的か
実際にその時間に行っても
そういった痕跡はないわけじゃん?

領域(領域の拡大によって出現する可能性はゼロではないけどね)

四次元の世界に三次元の制約を持ち込まない限り
過去のある時点での三次元から四次元への移動という事象は
ありえないんだよ

領域(領域として少なくとも展開してないからね)

そもそも、過去という概念が三次元的ではあるよね

領域(領域の増減に似ていると説明されているけどね)

いや、選択のソートに過去と現在はあるけども
過去と現在が厳密にどう違うかなんて
かなりマニアックな三次元趣味だと思うんだよね

領域(領域をソートするのは三次元ごらくの弊害とか言われてるけどね)

複数の時間軸と空間軸のどこにも答えがない

領域(答えの領域がない)

つまり、答えがないのが答えなのか

三次元人の運命に対する思考について

ぼくはすべての時間と空間を同時にみながら領域を拡大した

(以下宣伝)
そろそろ、社長少女の電子書籍が正式リリースになりそうです。正式リリースに伴い無料公開していたnote版は閉鎖されます。この機会にぜひnote版も読んで下さい(電子書籍版とは内容が異なります)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?