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【レストランを利用して滞在を完成させる⁈】 丸福樓

泊まれる建築シリーズとして取り上げたホテルですが、併設のレストランがとても気に入ってしまったので別記事にしてみました✨

丸福樓(2022年開業)

任天堂旧本社 × 安藤忠雄さん建築ということで、ミーハー心を抱えて訪れた丸福樓。チェックイン時に見せてもらった朝食メニュー、レストラン名のフォント表記に見惚れていたら「これは細川亜衣さんのお子さんが書かれたものをそのまま使っているんですよ」とのこと。

芸術的で味があって、とても可愛いと思ったら、小さなお子さんが書かれていたなんて!アルファベットですよ😍

そう説明されて初めて知った、料理家の方が併設のレストラン carta. を監修されているということ。お料理だけじゃなく、内装や器までこだわって「友人を自宅に招くようにもてなす」をテーマに「食材の声を聞く」コンセプトで供されるのは、朝ごはんも夜ごはんもコース仕立て

ひとつ前の記事で書いたように開業当初はオールインクルーシブのプランのみで、最もリーズナブルな客室でも1泊10万円ほど。さすがに高すぎるとなったのか、もしくは連泊の利用客に不評だったのか、食事なしのプランもちらほら出てきて平日なら5万円以下で泊まれる日も。

でも!せめて朝食だけでも体験してほしい。倉庫だったところを改装した食事処には朝の光がとても美しく差し込む、どこか懐かしさを感じる窓が。カウンター席に座って、次のお料理が運ばれてくる間にその窓から庭の木を眺めていると、高原で朝を迎えたような爽やかな気持ちに。

一歩外に出れば、京都らしい通りと丸福樓の美しい外観を見ることができて二度おいしい。レストランに行く際は一度建物の外に出る必要があるんだけど、建物の中を通って朝食に行くのとは違う喜び。

曜日限定ではあるけど、ディナーならレストランの外来利用も可能。メニューはコースがひとつだけ、飲み物はドリンクリストにあるものが好きなだけいただけるスタイルで、ひとり一律15000円。

でも!コンセプトを芯まで味わうなら、ホテル宿泊とセットがおすすめ。

丸福樓って、旧家屋事務所を客室にリノベーションしているこぢんまりとしたホテルゆえに、館内はとてもアットホームな雰囲気。新築棟のスーペリアキングなんか、もろ自宅のベッドルームのような雰囲気で、例えるなら住宅展示場が目玉にしている寝室のような。

客室内に大きなカポックの鉢植えが置かれていたり(これはスーペリアキングの客室だけかも)、絨毯や家具がホテルというよりオーベルジュな印象で。

飲み物がフリーでいただけるラウンジにしても、大きい箇所がひとつというのではなく、任天堂にまつわる置き物が展示されたライブラリーや本が置かれた応接エリア、自分で自由にお酒やカクテルが作れるバーコーナーにちょっとしたテラス、ひとつだけ椅子が置かれた窓際コーナーやら、これだけ書いても書ききれていない、自由に巡って遊べる ”居場所” がたくさん用意されていて、まるで大きなお屋敷に招かれたように滞在できる。

それが、レストランの「友人を自宅に招くようにもてなす」というコンセプトと相まって、豪邸を持つ友人宅に招かれたような一夜(翌朝も)に✨ どうせだったら妄想をぶっ飛ばして、山内さん宅に招かれたつもりで過ごしてみるなんて楽しそう。

レストランが目玉と言われてもおかしくないオーベルジュ級の素晴らしいレストランなのに、任天堂の旧社屋だとか安藤忠雄さんが建築の監修をされただとか、あまりに豪華な要素のオンパレードすぎて、知らない人も(そういう私も💦)多そうだけど、素通りするにはあまりに勿体無い食事処です!


・トップの写真は公式サイトのものを利用しています

新たな視点がもてたり、世界が広がったり、楽しい気持ちになりますように・・✨