思ってたんと違う...

まだ小さな頃、TVやマンガの人物が難しい病気だったりして、それが特別な感じがして、少し「自分ももしかして?」とか思ったりもしながら、至って健康に過ごしてきて、特別大きな怪我もなく、大人になった。

今思うと、なんて不謹慎と思うが、子供の自分にはそれが理解できなかったし、きっと、父も母も仕事で家に居ない事多くて、兄も歳が離れていていなかったから、寂しかった思いがそう思わせていたのかも...。


時はたち、今、40歳目前。

20代の頃から腰痛持ちで、ヘルニアの診断を受けた事もある。時には足が痛くて座っても立っても痛くて、眠る事もままならなかった時もあった。

それでも良くなって普通に過ごせていた。

昨年の春頃からまた腰が痛み始め、足も痛くなり、病院に行くことに。

「ヘルニアですね、薬飲んで、様子見ましょう」

と言う事で、薬を飲み、牽引したり温めたり...としたが、あまり良くならず、MRI撮って見ましょうと言う事で、MRIを撮ると「やっぱりヘルニアだね、様子見て大きい病院に行く?」との事で、しばらく様子見たけど、改善はやっぱりなくて、大きい病院に。

2日間かけての全身MRIとレントゲン。

MRIの画像を見た先生からさらりと診断結果。

「人によって、骨ができることあるんだけど、あなたそうだね。靭帯骨化症。あと、腰はとても30代とは思えないよ、この画像だと。60〜70代だね。椎間板がないよ。」


あまりにもあっさり言われたので、「そうなのか」と言う感じで特に重要とは思わなかったけど、先生から病気の資料を渡される。

診察室から出て目を通すと、「指定難病」の文字。


子供の頃に憧れた難病になってしまったらしい。

でも、そこは大人になった自分、ネットでザックリ調べて、死ぬことはないし、痛かったら手術でなんとかなるしと、のほほんと構えていた。

ところが時間が経つにつれ、その重大さがわかってきた。

難病とは言われても、基準を満たさなければ難病指定は受けれない。

しかし、体は確実に動き辛く、痛みも強く。

その結果、仕事ができない。

介護職だったが、職場と話し合い用務員へ。

もちろん給料も減る。手取り10万くらいだろうか...。

アレ?過去に憧れた難病のキャラ、こんな感じだったっけ?

お金がないとかそんなの無かった気がする。

今は憧れてはいないが、思っていた難病とはやはり違うようだ。

痛い、不自由、仕事できない、趣味ができない、お金がない...こんな感じだった?

それでも死ぬわけじゃないから、なんとか生きていくしかない。

思ってたんと違うな...。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?