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21#【てんかん治療#5】

 【Sのてんかん歴】

0歳、1歳、3歳では発熱がある時に熱性痙攣を起こしています。

 その後、10歳時、何でも無い時に、全般発作を起こし、この時点で『てんかん』と診断されました。


 その後、15歳にも同じ様な全般発作があり、この時より抗てんかん薬を服用します。薬を飲み始めてからも、2年間の間に3回程、全般発作がありました。


 意識喪失、片側の腕や黒眼挙上、痙攣の症状があり、5分も続いてはないと思いますが救急車を要請していました。


 その後しばらく(3年程)は治っていたのですが、20歳の頃より年単位での全般発作が再発します。


 それと同じ頃、部分発作と見られる発作が度々起こります。これは月単位で月経前が多いです。


 前兆があり、1分未満の意識喪失があったり、意識がもうろうとするようです。そして目を見開いて凝視します。その後、自動症と呼ばれる、手をパタパタさせるような動きもありました。

 その後、微熱や食欲減退が続き、喋らなくなり、表情が暗く活力の無い状態が2、3日続きます。

 日が経つと自然に回復しますが、ほとんど、飲まず、食わずになるので、体重が2kgほど減ります。

 何度も起こしてると本人は「また、発作みたいなんが起こった」と訴えてくれますが、喋らなくなるので、それ以上は聞けないことが多かったです。

 この発作は日に何回も起こるので、本人も辛そうでした。
主に寝入りばなや早朝など、ウトウトしてる時が多いです。

 そして通っていた作業所や送迎車の中でも、このような発作らしきものが何度も起こっていました。

 その頃は大学病院の精神科に通院先を変えたばかり。女医さんで優しい先生でしたが、てんかんには詳しくないとのことで、薬の調整も難しいと言われます。


 そして私的には、この頻繁に起こる発作は、本当のてんかん発作なのか?心因性のものなのか?を知りたかったのです。


 そうなると、尚更、てんかん専門医に診てもらう方が良いとのことで、てんかんに詳しい開業医の先生を紹介してもらいました。

 Sはどちらかと言うと女の先生の方が良いのです。
 ですが、てんかん専門医は女医が少ないとこのこと。でも、もうこの際、そんなことは言ってられなかったです。

 紹介された病院先でも生育歴をツラツラと記入し、話します。


 てんかん専門医であり、以前はてんかんセンターやその関連する病院で勤務されていたとのこと。

 てんかんの検査入院があり、長時間の脳波やビデオ記録、その他の検査にて診断する方法があるとの説明を受けました。

 そして産まれた総合病院でずっと診てもらっていたので、そちらからの情報や大学病院からの紹介状も合わせて、診察してもらいました。


 私からは現状では毎月起こる部分発作があり、日常生活に支障が出ていると伝えました。


 とりあえず、薬を変えて、少しずつ量を調整しながら様子観察です。

 しばらくして、発作はあるものの、回復が早く後に引かなくなってきましたが、相変わらず発作は続いていました。


 そこの病院では脳波検査はしてもらえます。何度か受診中に脳波検査をするのですが、これと言ったてんかん波は見られなかったのです。

 小児科に通ってた頃からも脳波は撮っていましたが、正常ではないが…それ程…。みたいな結果です。

 そして数ヶ月経った受診の日。この日は昼から脳波検査でした。午前中はけっこう、活動しており眠かったようです。

 Sは外ではあまり寝ないのですが、脳波室では最初から眠っていたようです。その日の脳波の結果はいつもとは違い、てんかんのスパイク波が出ていたのです。ここで、右側の側頭葉部分にてんかん波が見られると言われます。


 脳科学的なことはとても難しく、いつまで経っても理解不能な領域です。医師から説明されてもすぐには、飲み込めないのです。  

 そして現代では、インターネット検索すれば知りたい情報が見れますので自分なりに調べました。


 側頭葉てんかんの症状はやはり1番、当てはまるのです。

…やっぱり、この症状はてんかんだったのか〜と少し、モヤモヤが消えました😂


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