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サンゴ礁を破壊するコスメ

小さい頃、日光浴に赤ちゃんを連れたお母さんをよく見かけたものでした。

でも、今は赤ちゃんに有害ということで見かけることもなくなりました。

さて、昔は太陽からの有害な紫外線をオゾン層がカットしてソフトな太陽の光の中で暮らしていたから日光浴ができていたのです。

1982年に南極上空にオゾン層に穴(オゾンホール)が発見されて以来、毎年そのまま穴の拡大が確認されてきました。

オゾン層が破壊されることにより、地上に到達する有害紫外線UV-Bが増加し、皮膚がんや白内障の増加、免疫抑制など人の健康への影響や、作物の生育障害、プランクトンなど水生生物への影響が懸念されています。

国際機関の報告によれば、オゾンの量が1%減少すると、皮膚がんの発症は2%増加し、白内障の発症は0.6~0.8%増加するとも。

もちろん生活紫外線と言われるUV-Aもじわじわとシミやシワの原因となるので、肌を露出し、太陽の光を浴びることが今ではリスクです。

紫外線対策、特に日焼け止めは、今や私たちにとって一年中マストなものとなりました。

一方、パラオでは、その一年前からサンゴ礁に有害な下記の成分を含む日焼け止め製品の輸入、販売及び持ち込みが禁止されました。

オキシベンゾン(紫外線吸収剤)
オクチノキサート(紫外線吸収剤)
オクトクリレン(紫外線吸収剤)
エンザカメン(紫外線吸収剤)
トリクロサン(紫外線吸収剤)(殺菌剤)
メチルパラベン(防腐剤)
エチルパラベン(防腐剤)
ブチルパラベン(防腐剤)
ベンジルパラベン(防腐剤)
フェノキシエタノール(防腐剤)
見たことのある防腐剤も。
日本では一般的な防腐剤も入っていますね。

また、ハワイでは2021年よりサンゴ礁への有害性が指摘されるオキシベンゾンとオクチノキサートといった成分を含んだ日焼け止めの使用と販売、流通が禁止されました。
新たにタイの一部エリアでもこれらの成分を含む日焼け止めが持ち込み禁止に。

これからますます世界的に広がりを見せる動きです。

代わりの成分としておすすめなのが、
・酸化亜鉛
・酸化チタン
といった「紫外線散乱剤」といわれる成分。

これらを使用した日焼け止めには「紫外線吸収剤不使用」と書かれていることが多いので、日焼け止めを購入するときは、裏面の成分表示をよくチェックして選びましょうね。


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