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2023年2月に読んだ本

『レシピがいらない! アフロえみ子の四季の食卓』 稲垣えみ子著

紹介されているのは一汁一菜の食事なんですが、なんというかとても楽しいんです。アフロの稲垣さんが自分のアイデアで料理を楽しんでおられる様子が伝わってきて、すごく楽しい気持ちになる本です。

とってもシンプルで簡単な料理は、おそらく20代、30代の頃には全く興味を持てなかったと思います。それが今ではそそられまくりです。ごはん、干し野菜を使った味噌汁、ぬか漬け、梅干し、どれもこれも美味しそうです。あとがきに「とんでもないジミジミな飯話」と書いてありますが、地味かもしれないけど「とてつもなく魅力的な飯話」にしか見えません。

いやー、これは何かを取り入れたくなります。ぬか漬けがいいな、いや、干し野菜の方がいいかも、それがあれば後はごはんだけで十分満足できそうなんて妄想を楽しむことができます。これはいい本に出会えました。

『山奥ビジネス』藻谷ゆかり著

人口減少が課題の地域において移住者を増やす考えはもう当たり前のこととして聞かれるようになりましたが、どこかがプラスになればどこかがマイナスになるわけで、あんまり意味がないよなあと思うようになりました。そんなときにこの本を読み、特にそうだよなあと思ったのが山梨県小菅村の舩木村長の言葉です。

「私は人口をバロメーターにはしていません。住んで良かった村、住みたい村にしていき、小菅村のファンを作ることが重要だと思っています」

人口をバロメーターに一喜一憂しても意味がないし、それを元に政策を考えてもあまりいい結果にはつながらないと思います。そんなことよりも、今いる人が心地よく生活できるようにするにはどうしたらいいか、全ての人がその地で心地よく働けるようにどんな職場を作っていけばいいか、そんなことに力を注ぐことの方が大切なはずです。そんな考え方を元に自分の仕事のあり方も点検しながら進めていこうと思わされた本でした。

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