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江津工業生によるベンチ製作がおもしろい

ベンチ作りが進んでいます

サービス付き高齢者向け住宅「もりハウス」の周りにベンチを設置するプロジェクトが進んでいます。入居者が散歩をされる際、休む場所が少ないためあまり長い距離を歩くことができませんでした。歩く気持ちのある方にはしっかりと歩いてもらいたいので、休憩ポイントを整備することで散歩の距離は伸びるのではないかと考えてベンチの設置を進めていました。協力してくれているのは昨年度に引き続き、江津工業高校の生徒さんです。

昨日はその設置場所の確認が行われました。場所を決め、そこに合ったサイズを検討していきます。

もりハウスで場所確認
コミュニティセンターでも場所確認

今回のベンチはこんな形状

今回のベンチはコンクリートの脚と座面の板がミルフィーユのように重ねて作ります。見本として見せてもらったのは短いものですが、実際には座面に使う板は180cmくらいになります。

ベンチの見本
ベンチの見本

金額を考えて、中に使われるのは杉、外側の木は檜になる予定です。今は木材の価格も上がっているようなので、うまくバランスを取ってもらうようお願いしました。

進め方が違うのでおもしろい

昨年度も同じようにベンチ製作の依頼をしました。昨年度はデイサービスセンターなどを利用される方向けのベンチ、今年度はサービス付き高齢者向け住宅の入居者と周辺地域の方のためのベンチと、対象者が違うくらいで依頼内容はほぼ同じです。ですが担当の先生や科目によって進め方が全く違うことに驚いています。

昨年度のベンチ製作

昨年度の先生は生徒がベンチを利用することになる人と話をする機会を設け、その人を想像しながらベンチの設計を考えるよう指示していました。現地に来てくれることが多く、誰の、何のためのベンチかを強く意識することを大事にしていたように思います。また、どんなベンチを求めているかを生徒に説明する機会が何度も設定されました。

今年度のベンチ製作

今年度の先生が重視しておられるのは、学校にある機材を徹底的に使い、様々な技術を駆使してものづくりを行うことなんじゃないかと勝手に想像しています。授業によって目的が違っていて、だからこんなに進め方が違うんでしょう。先生のカラーも多少は影響しているように思います。同じ学校に同じ製作物を依頼しても、こうやって違いがたくさんあってそれを見ることができるので楽しいです。

12月中には完成する予定

今のところ、12月中の完成を目指して作業を進めていくとのこと。加工が全て終わったら、それを現地で組み立てることになる予定です。昨年もそうでしたが、12月の寒い時期に完成すると、散歩する頻度は落ちている時期であるためすぐには利用されにくいのが残念ではありますが、今回は地域の人も活用しやすい場所にも設置されるので、少しは利用されるんじゃないでしょうか。どちらにしても暖かくなると活用が進むと思われるので、楽しみにしています。

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